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第46回 天地人あらすじ「大坂城炎上」11/15
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大河ドラマ天地人 第46話「大坂城炎上」(11月15日放送)
慶長19年秋、
伊達正宗(松田龍平)が、会津を訪れた。
「秀忠公から、御用を申しつけられての」
上杉景勝(北村一輝)は、
「上杉の腹を探るおつもりなら、心配は御無用。
此度の大阪攻め、出陣するという言葉に嘘はござらぬ」
正宗「いやいや疑っておるわけではない。
兼続、秀忠公はお主から直々に
大御所様に諫言をしてほしいとご所望じゃ。
秀忠公は此度の戦、何としてでも
避けたいと思うておられる」
兼続「それで私にと。。。」
「断ろうとも苦しゅうないぞ。
秀忠公の手前、一応頼みにきただけじゃ」
兼続の方を向くと、
「わしの腹に留めてしまおうかとも考えたのじゃが、
後でお主に恨まれたら、かなわんでの」
景勝に再び向き直ると
「これでお勤め果たしましてございます」
とまどう表情の兼続と景勝。。
-----
直江兼続が駿府城の家康(松形弘樹)を訪れた。
「山城が直々とは耳の痛い話のようじゃのぅ。
戦をやめよ!とでも言いにきたか?」
「めっそうもないことでございます。
大御所様のご決断に口を出すなど、僭越の極み。
ただ。。。
一つ気がかりがございましてなあ。
どうにも合点がいかず、
近頃は夜もろくろく眠れぬ次第。
戦となれば、いつ討たれるやもしれず。。」
「なんじゃ。はよう申せ」
「はっ。
大御所様は、その昔、信長公に従われ、
その後は太閤殿下を主と仰がれましたな」
「いかにも」
「殿下がお倒れになってからは、大老のお一人に選ばれ、
豊臣に忠誠を誓われました」
「あぁ、回りくどいのぅ」
「殿下は、それを見そなわし、ようやく安堵の内に
この世を去られました」
『この大老衆が、全国の諸将に睨みをきかせてくれれば、
わが豊臣家は、安泰というものじゃ』
「大老、前田利家さまにもその病の床にて
お約束されました」
利家『偽りなき言葉で、誓えましょうや?』
家康『お誓い。。申す』
利家『直江山城、聞かれたな?』
「お誓い申す。
この耳でしかとお聞き致しました」
「何が申したい?」
「しかるに、此度の豊臣攻め。
これはあのたび重なる約束をお破りになるということで
ございましょうかな?
わたしの気がかりはそこにございます。
大御所様が、果たして、
此度の戦が義のない戦だと、
ご承知の上なのかと」
「ちっ、ちちちっ」舌打ちをして、
脇息を前に動かして体を崩す。
「ならば、わしから聞こう。
そなた、何故このわしに味方をする。
偽のない戦と言いながら、何故わしにつく?」
「秀忠公がおわす故にございまする。
秀忠公の御代に望みを託しておりますが故」
「相変わらず、口の減らんやつじゃ。
そなたの気がかりに答えてやろう。
左様、約束などとは昔のこと。
守ろうなどとは端から考えておらん。
わしは、徳川の世を盤石にする。
そのことしか考えておらん。
どうじゃ、満足したか」
「そうでございましたか。
これで、夜もぐっすり、眠れます」
徳川秀忠(中川晃教)、つらそうに
「父上、それでは、我が娘はどうなります?
千は、徳川と豊臣の盟約の証、
それをも反故になさるとおっしゃるので
ございますか?」
「仕方なかろうが!」
いらだって席を立つ家康。
:
徳川秀忠が兼続に話しかける。
「あれは、わしに聞かせたかったのであるな?」
「はい」
「この過ちを再び繰り返さぬようにと。
そちの真心、しかと受け取った」
頭を下げる兼続。
-----
米沢に戻った兼続。
お船(常盤貴子)
「また戦になるのでございますね。
淀のお方様を相手に戦わねばならぬとは。。」
「徳川に与すること、
わしとて、断腸の思いじゃ。
されど、われらが徳川に敗れて早十余年、
世は着実に太平に向かっておる。
今、われらが正義を振りかざしたとて、流血を待つのみ。
恨みと不信の消えぬ世に、清き国は作れぬ」
「赤子を産むかのようでございますなあ。
今の苦しみは、新しき世の、産みの苦しみ」
「そうじゃ。やがて生まれ来る赤子のために、
耐えねばなるまい」
そこへ直江景明(太賀)がやってきた。
「父上」
「何とした?」
「此度の戦、私も出陣致しとうございます」
「何と!?」驚く兼続
「大戦で初陣を飾るのは、直江家の男として
幼き頃よりの夢でございました」
お船「景明、そなたは生来病弱、
無理はならぬとあれほど申したではありませんか」
「何とぞ!わたしもお連れ下さいませ」
「戦とは容易いものではないぞ」
「覚悟の上!」
「あなたさま」兼続をとがめるお船。
「こやつにも戦場の何たるか、
見せておかねばならぬ」
「景明、戦場とは人を殺さねばならぬ場じゃ。
事の善し悪しに関わらずな。
その痛み、苦しみをしかと学びとるがよいぞ」
「心得ました!」
喜んで立ち去る景明をよそに、心配そうなお船。
------
10月、家康は諸大名に大阪城攻めの陣触れをだした。
これに対し豊臣方は、真田幸村(城田優)ら
関ヶ原以来の勇猛な浪人諸将を城に招いた。
淀の方(深田恭子)
「頼もしや。そなたが入城とあれば、
百万の味方を得たも同じ。
あの徳川を二度までも破った真田の名は、
必ずや、豊臣の守り札となろう。
己の思いあがりが身を滅ぼすと、
家康に思い知らせてやるがよい」
----
千姫(田辺桃子)「まことに、お爺さまは攻めてくるので
ございますか?」
秀頼「千。。」
千姫の手をとる秀頼
「わしがそなたを守ってやる。
必ず、ともに生きようぞ」
-----
慶長19年11月、大阪冬の陣が始まった。
大阪城を取り囲む徳川方は二十万、
対する豊臣方は十二万。そのほとんどが
浪人で、大阪城に馳せ参じる大名は一人もいなかった。
上杉勢は、城の東に築かれた鴫野砦を攻略し、
豊臣方を敗走させた。
真田幸村も徳川方に大きな打撃を与えたが、
やがて戦はこう着状態に陥り、
家康は、大阪城の外堀を埋めることを条件に、
和議を結び、戦を終結させた。
-----
翌年、上杉屋敷で静養する、直江景明。
「戦の無理がたたったかのう」
看病する兼続。
咳き込む景明
「大阪城の外堀は、もう埋められたのでございますか?」
「ああ、残るは内堀のみじゃ。
天下の名城も、あれでは、かたなしじゃ」
「父上の仰せの通り、戦とはむごいものでございますな。
されど、これですべて終わりました。
ほんとうにようございました。」
そこへ、真田からの使者が。。。
夜、廃墟で待つ兼続のもとへ、やってきたのは。。
「幸村。。。」
「お久しぶりでございます」
二人で酒を酌み交わす。
幸村「関ヶ原から15年になりますなあ。
早いものでございます。
密かに、夢見ておりました。
あなた様とともに、あの雪辱を果たすこと。
されどついに、同じ陣にて酒を酌み交わすことは
叶いませんでしたなあ」
「夢か。。
おのれの生涯で、叶う夢もあれば、叶わぬ夢もある。
五十五にもなれば、いやというほど思い知らされるわ」
幸村に酒を注ぐ兼続
「だが、叶わぬ夢も、次の世を生きる者たちならば
叶えられよう。
いや、叶えて欲しい。
そのためならば、どんな辛抱も厭わぬと、
決めたのじゃ」
「辛抱。。。でございますか。。。」
再び酒を注ごうとする兼続だったが、
幸村は立ち上がり、
「家康は、必ずやまた攻めかかって参りましょう。
「城はすでに丸裸。
我が方に、もはや勝ち目はございませぬ。
今生の御別れでございまする。
幾重にも御礼申すばかりにござる」
頭を下げる幸村
「おさらば」
「幸村」去ろうとする幸村を呼びとめる兼続。
「千姫様を助けてはくれぬか?
どうか、秀頼公と淀のお方様に伝えてくれ。
かくなる上は、慈悲の心を持って、
豊臣の義を後世に伝えては下されぬかと。
天下人の真の愛を、お示しくだされと」
何も言わずに去っていく幸村。。。
-----
それからほどなくして、家康は、大阪城に居残る浪人衆を
追放するか、さもなくば、城を明け渡すかを迫った。
「これで約束は反故となった。。」
「どこまで豊臣を愚弄すれば気が済む!」
淀の方「こうなれば我らは、
何としてもこの城に留まるぞ!」
-----
駿府城で家康にすがる福島正則(石原良純)
「お待ち下され!
やり方があまりに汚のうございます!
大御所様はそうまでして、
豊臣を滅ぼすおつもりか!」
「お家大事なら、そなたは江戸に留まれと
申しつけたはずじゃ!」
「されど!」家康の手をつかむ福島正則。
「無礼者!」福島正則を足蹴にする家康。
「二度とその面(つら)、見せるでない!」
茫然とする福島正則、
西に向かって頭を下げ、
「お許し下され。太閤殿下」
悔し泣きする福島正則。
-----
京で警護を命じられた上杉家。
兼続のもとへ、真田幸村からの矢文が届いた。
「幸村。。。
急ぎ、馬をひけ!」
-----
家康と秀忠の陣に、伊達正宗が報告に来た。
「豊臣家御一行、山里廓の蔵に火をつけ
ご自害なされました様子」
家康「そうか。。。」
秀忠「千は?」
「仔細は、未だ知れません」
つらそうな徳川秀忠。
立ち上がる家康。
「これでようやく天下は平らぎましてございます。
まことにおめでとうございます」
「ああ」とどこか上の空の家康。
-----
焼跡で何かを探す、直江兼続ら。
「見つかりませぬな」
「幸村は、このあたりに井戸があると。。」
残骸の山に近寄る兼続。燃え落ちた木をとりのけると、
「千姫様!上杉家執政、直江山城守でございます。
千姫様、おられますか?」
「ここです。わたくしは、ここです!」
:
千姫を家康と秀忠のもとへ連れ来た兼続。
「千!」かけよる秀忠。
「父上!」
「千!!よかった!」千姫を抱きしめる秀忠。
家康が出てきて
「おおぉ。。これこそ、天の助け。さ、上へ。。」
千姫は、振り払って家康に背を向ける。
「直江山城が助けてくれました」
驚く家康「何…!?」
「私は、井戸の中から御救いしただけでございます。
真、千姫様を御救いしたのは、豊臣家の方々、
そして、真田幸村」
「母上と秀頼様が私に逃げよと命じられました。
死んではならぬと!」
:
城内を、山里廓に向かって急ぐ、
豊臣秀頼、淀の方、千姫の三人。
淀の方「千はここまでじゃ」
「いいえ、千も死にとうございます。
わたくしもご一緒し、
死んでお爺さまを苦しめとうございまする」
「ならぬ!
そなたには、そなたにしか果たせぬ役目がある。
そなたは生きて家康に、
われらの最後をしかと伝えよ!」
「いやでございます」
千姫を突き飛ばす淀の方。
そこへ、真田幸村もやってくる。
「そなたを死なすわけにはいかぬ。
そなたを道連れにしては、
天下の豊臣の名がすたるではないか」
秀頼「千。。。
わしと母上の分まで、生きてくれ」
「秀頼様。。。」秀頼にすがりつく千姫。
淀の方は、幸村に向き直ると、
「幸村、後は任せたぞ」
「お方様。。。」
ひざまずく幸村
「ありがとうござりまする」
淀の方「また、あの世で会おうぞ」
幸村「されば、しばしのお別れを」
なおも二人を追いかけようとする
千姫を抱えて連れていく真田幸村。
「秀頼様!、母上様!」
「千、家康めに申し伝えよ。
豊臣は、慈悲の心を持って、
真の天下人になるとな」
-----
千姫を井戸の底に隠した幸村。
「騒ぎが静まるまで、そこで
じっと辛抱なされませ。
直江様が探しにこられるまでは、
決して返事をしてはなりませぬ」
「何故じゃ?」
「信じるに足る人は、あのお方の他に
おらぬからです。
あのお方にすべてを教わりました。
戦は力で制する者が勝つわけではござらぬ。
何かを残し、それを次の世につなぐことが
できた者こそが、まことの勝者だと。
あのお方のお導きがあれば、
何も案ずることは、ございませぬ。
これにて陣中に戻り、
もう一働き致しまする。
ごめん」
そう言って、井戸の蓋を閉める幸村
「直江様。。。」目をつぶり、
「頼み参らせる。。」
そう言うと、刀を抜いて、
斬りこんで行った。
:
家康「わが孫の命。。。
豊臣が救うたか。。。
そちや。。。
幸村が救うてくれたか。。。」
涙を浮かべ、よろよろと兼続に歩み寄り、
兼続の手をとると、
「ありがたや。。
ありがたや。。」
涙を流しながら頭を下げる家康。
千のもとへ歩み寄り、
「お千。。お千。。」
しかし、千姫は家康を突き飛ばす。
「千は、おじじさまを
一生許しませぬ!」
「千よ。。。せ。。
どうしたのじゃ、千。
千!」
-----
菊姫の衣装に向かって語りかける上杉景勝。
「菊、大阪城は一切が灰に帰した。。」
いとおしそうに着物に触れる景勝。
-----
景明に語りかける兼続
「これで戦の世も終わった。
亡くなられた方々は、命と引き換えに、
世に安寧を残してくれたのじゃ。
慈愛の心が、刀に勝ったのじゃ」
「幸村。。。
見事であった」
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