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第45回 天地人あらすじ「大阪の陣へ」11/8

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大河ドラマ天地人 第45話「大阪の陣へ」(11月8日放送)

慶長10年春、徳川家康(松方弘樹)は、
将軍職を徳川秀忠(中川晃教)に譲り、自らは
大御所となった。

上杉には、将軍宣下の祝いのため、京の伏見城に
参上せよとの命が下った。

「徳川の世と極まったか。。」と上杉景勝

「豊臣は新将軍に頭を下げぬか。。」

直江兼続は、

「殿、わたしが伏見の前に大阪城へ赴き、
淀のお方様に会って参りまする」

-----

大阪城で、
豊臣秀頼(吉岡澪皇)と千姫(田辺桃子)に
あいさつをする兼続。

秀頼「兼続、久しぶりじゃの」

兼続「秀頼様におかれましては、お健やかなご成長ぶり、
喜ばしき限りにござりまする」

「これなるが千じゃ。
家康どのがわしの妻にと、
大切な孫娘を下された」

一礼する千姫。

「お初にお目にかかります」

「秀頼様より伺った。
そなたは、『愛』の字の兜をかぶる
すがすがしき武将とな」

「あぁ、はっ」

-----

淀の方(深田恭子)と直江兼続。

「仲睦まじいあの二人を見ているときだけは、
ほっとする。」

「まこと左様でございますな。

「されど、今や豊臣の威光は地に堕ち行くばかり。
母として秀頼殿が不憫でならぬ。

時にそなた、娘ごを立て続けに亡くされたそうな。
… さぞ、つらかったであろう」

「お気遣いいたみいります。
されど、娘の命が無駄に尽きたとは、思いたくはありませぬ。
何物かを残していったことと、
私は信じとうございます。

哀しみにとらわれるばかりでは、
何も開けませぬ故」

「山城。。
そなたは、強いのう」

「より、遠くが見えるようになっただけでございます。

お方様、
上杉とて、決して徳川家のやりようを
認めたわけではございませぬ。

今は苦難の時と思し召し、なにとぞ
長い目で世をごらんなされませ。
いかなる時も、お方様には
賢明に身を処されますように」

-----

伏見城で、上杉景勝が直江兼続とともに、
新将軍に祝いの挨拶をする。

その後、京に残った兼続は、
伊達正宗(松田龍平)の仲立ちで、秘密裏に
徳川秀忠(中川晃教)に面会した。

正宗「直江、
上様は、いたくそちをお気に入りじゃ。
このような場を設けたのもそれ故」

「我が父が、会津攻めより引き返した際、
上杉は追い討ちをせなんだが、、何故じゃ?」

「背を向けた敵に斬りかかるは、
義に反する行いにございまする故」

「あっぱれよの」

立ち上がり兼続に近寄りながら、

「正しき道を知りながら、
目先の利益を求めるのが世の常。
されど上杉は、己の節を曲げなかった。
まこと、見事な心意気じゃ」

「ありがたきお言葉にございまする」

「此度の上洛、はたして参上するや、
心労も多かったであろう」

面をあげる兼続。

「よい。
わしは、そなたの本心が聞きたいのじゃ」

「わたしは、いささか心配しております。
諸事、あまりに急ゆえ」

座りなおす秀忠。

「わしの将軍就任が、急と申すか?」

「恐れながら。

大御所様はこれまで、決してことを急いたりは
なさらなんだ。
そして、欲しいものは必ず手に入れてこられた。
されど、此度のあまりのあせりぶり。。。」

秀忠を見て、吹き出す兼続

「わたしの本心をお尋ねにならずとも、
あなた様とて同じお考えにはございませぬか?」

「直江!言葉が過ぎよう。
お許しあれ。
昔から礼儀を知らぬ男でござりますれば」

「なに、良いのじゃ」
と満足そうである。

-----

下がる伊達と兼続。

治水で世話になった礼を言う兼続に

「世辞などいらん」

「徳川家の懐にも、すっかり入りこまれたご様子。

かつて天下を目指した伊達様が
こうまでお変わりになられるとは」

「ふん。お前はまだ、
俺の本心がわかっておらんようだな。
俺は変わってなどおらぬ。
志を曲げたことなど一度もない。

のう、お前も乗らぬか?
天下を奪うためのいい案があるんじゃ」

「秘策の限りを尽くして、
徳川家の中で重きを成し、
ゆくゆくは、それで天下を我がものにと。。」

笑って「まこと、あなた様らしいお考え。
謀略なるものが治める天下がそう長く続くわけがない。
そう見定めておいでですか?」

「ふはははっつ。ははは!」

高笑いしながら去っていく伊達正宗。

-----

新将軍を祝う大名たちが、次々と参上する中で、
豊臣からの使者はついに姿を見せなかった。

淀の方のもとへ、高台院(富司純子)と
福島正則(石原良純)がやってきた。

「いつまで塞いでいるおつもりじゃ。
此度の不参、そなただけが
意地を張っておるようにしか見えぬぞ。
福島といい、加藤といい、豊臣恩顧の者たちも皆、
新将軍家のもとへ参っているというのに」

福島正則
「お方様。わたしとて、
本心では、お祝いになど参りとうはありませでんした。
されど今は辛抱の時。徳川に頭を下げようとも、
心は常に豊臣とともにございます」

「このまま意地を張り続けて、
何になりましょう。
かのお人も、もう先は長くない。
命あるうちに徳川の天下を打ち立てておきたいと、
あせっておられるのじゃ。
目障りを無くそうと、どんな手を打つかもわからん。
このままでは、豊臣を滅ぼすことになりますぞ」

「それ故に、徳川に従えと。
徳川に屈しては、亡き太閤殿下に
申し開きができませぬ」

「殿下とて、豊臣が滅べば、
それ以上の無念はあるまい」

淀の方は、怒りの表情で、高台院をにらみつける。
「高台院様、あなた様はやはり、
天下は秀頼のものにあらずとお思いですか?」

「淀どの」

「私の子が継ぐぐらいなら、
天下など、
徳川にやったがましとお考えですね」

「そうではない」

立ち去ろうとする淀の方の着物の裾をつかむ
高台院。「そうではない!」

「私は、子を成すことがついに叶わなんだ。
何があっても豊臣の血を後の世に
つないでほしい。
私には、それを願うことしか叶わぬのじゃ」

-----

その頃、京の兼続のもとへは、思わぬ客人が
訪れたのだった。

隠居の毛利輝元(中尾彬)だった。

石高を減らされた上杉家のことを気遣う毛利輝元。


「わが毛利とて同じ。。。

わしは。。。

わしは、後悔しておるのじゃ。
あの関ヶ原のこと。。

あの時、敢然と動いておれば、と。。

いや。。。

わしがあの時、大阪城を明け渡さなんだら、と
そうあらば、天下はいまだ豊臣にあり、
毛利の座も、揺るがなんだとな。

そちとて、そう思わぬこともなかろう。
徳川が背を向けた時、追撃しておれば、と。

さすれば、家臣や民百姓らにいらぬ苦労を
負わせることもなかったのでは、と」

「われらは負けました。
いまさらそれを悔いたとて、
何も始りませぬ」

「それはわかっておる。
じゃが。。。」

「毛利様、何とぞお心を強くお持ち下さいませ。
生きていれば、つらいことも
ままならぬこともございます。

されど、それらすべてに慈愛の一念を
持って対することが人としてのあるべき姿と存じまする。

さすればいつか、天が良き報いを
くだされましょう」

「さすがようのう。

今の言葉、この身にとり、
どれだけの救いとなったか。。。

礼を言う」

「毛利様。。。。」

「時に山城。
上杉はどうするのじゃ」

「は?」

「将軍家と豊臣家、
両家の間の不穏な機運。
そちも察しておろう?」

-----

景勝が仙桃院(高島礼子)に報告している。

「京の兼続より文が届きました。
淀のお方様が、家康の求めに応じず、
豊臣、徳川の御仲、よろしからずと」

「まさか、また戦が。。?」

「家康は常に、豊臣を滅ぼす機を
伺っておりまする。
徳川の世にあって、生き続ける道を
我らは選びました。
されど、その道でよかったので
ありましょうか?

亡き御屋形様は戦場(いくさば)において、
武士(もののふ)の義を貫かれた。

死を恐れず、潔く、弱気を助け。。。

されこそ、
人の人たる道と、お考えでありました。

今の私の姿を、御屋形様は
どう見ておられましょう?」

苦悶する景勝だった。。

-----

兼続は、お松の婿の直江勝吉(黄川田将也)を
そのまま直江家の跡継ぎとして置いていたが、
ある日のこと、

「竹松」

「お帰りなさいませ」

「婿殿の婚儀が決まった。
婿殿は、直江家の跡継ぎとして、妻を娶るのじゃ」

「はい!」

「婿殿のためにも、上杉のためにも、
そうするほか。。」

「わかっております。
私も、父上と同じ、紅葉の家臣で
ございますゆえ」

「竹松。。。。」

「一身を捧げ、幹を守る。
己の果たすべき務めは、心得ております。
どうぞ私にはお気遣いなく、
この話、おまとめくださいませ」



その夜、兼続とお船。

「紅葉の家臣。。。
我が子から聞かされて
これほどつらい言葉はない」

「いやだと言って欲しかったと?」

「ふ。そうかもしれん。。」

「あなた様の深いお心は、竹松には
通じておりまする。
紅葉の家臣の子でござりますれば」

-----

玉丸を侍女と遊ばせながら、
お船と仙桃院が話している。

「そうか。。
竹松が自ら、紅葉の家臣と。。。」

「はい」

「玉丸もこれから、景勝の背中を見て、
景勝のように立派に育って欲しいもの。

偉大な父の後を追うのは、
つらいことばかりかも知れぬのう」

「仙桃院様。。。」

「すまぬ、このようなことを。。。」


「玉丸。さ、ばばと遊ぼうぞ。。」
手を差し出す仙桃院だったが、
その時突然、苦しそうな様子。

「仙桃院様!」

-----

夜、床に寝かされた仙桃院の脇で、
景勝、兼続、お船が心配そうに見守っている。

仙桃院が目を覚ます。

「母上」

「景勝。。

今、夢の中で謙信公にお会いしました。

謙信公は申された。『景勝はわしを越えた』」

「とんでもございませぬ」

「景勝。。。
そなたを跡継ぎにするという、
謙信公の御遺言、あれは、
真のものではなかった」

驚く景勝。

妙椿尼『家督は景勝に。。』
仙桃院『私は、この嘘を真と致す』

「あれは、母の願いでもあった。
そなたは、それに見事に応えてくれた。
謙信公の後を継ぐ者は、そなたのほかにはなかった。
これまでの時が、そのことを証拠立ててくれた。
そなたは、もう謙信公を越えておる。

引け目に思うことはもう何もない。
そなたは、そなたの義を貫き通せばそれでよい」

「母上。。」

「兼続。。
長き間、よう景勝を支えてくれた。。」

「もったいなきお言葉にございます」

「お船、おなごの身でありながら、
いつも重き荷を背負わせてしもうて。。
許して。。」

「仙桃院様!」 「仙桃院様!」

仙桃院の脈をとり、一礼する医者。。

言葉が出ない景勝。。

-----

5年後。。。

玉丸(林健太郎)に剣の稽古をつけている景勝。

「えいっ!えいっ!」

徳川と豊臣の関係は冷え切っていくばかり。。
米沢では。。。

直江勝吉が、直江家を去ろうとしていた。

「米沢を去るか。。」

「誠に、面目次第もございませぬ」

「そなたは何も悪くない。
いよいよ徳川が豊臣を攻めるやもしれぬ。
そなたを米沢から去らすのは、
敵か味方かわからぬ上杉に
置いておけぬからであろう」

「しかし、これで、あるべき姿に戻ったという
ことかもしれませぬ」

後ろに控える景明(太賀)を振り向くと、

「景明!」

「はっ」

「後は任せたぞ。お主こそ、
直江家のまことの跡継ぎ」

「兄上!」

勝吉「父上、母上、婿たる私へのご慈愛。
生涯忘れませぬ。

至らぬ息子の最後の願いでございます。

徳川が豊臣を討つ暁には、必ずや徳川方に
お味方なされますように。
さもなければ、上杉は守れませぬ!」

「その忠告ありがたく受けておこう」

-----

慶長19年7月、豊臣攻めの機をうかがっていた徳川は
豊臣家が京の東山に建立した方広寺の鐘の銘文に
目を付けた。

遠山康光(螢雪次朗)は、『國家安康』の字を指すと、

「この4文字には、大御所様を呪い奉る文言が
含まれております。

家と康を二つに引き裂く、すなわち、
大御所様を真っ二つに引き裂くという
呪いが込められているのでございます。

「さらに。。」と『君臣豊楽』の字を指し、

「こちらには、君臣豊楽とございます。
これは、大御所様の首をとった後、
末永く楽しむ、という意に違いありませぬ。

天下の繁栄を祈願すると見せかけ、
かような呪詛を込めおくとは、不埒千番!

秀頼様に謀反の意あり、とされても
いたしかたございませぬな」

「なぁるほど。よう考えた!
う〜うふふふう。
お主、なかなか目のつけどころがよいのう!」

「恐れ入りましてございます」

大の字になって、狂ったように大笑いする家康。

-----

本多正純(蟹江一平)が米沢にやってきた。
「大御所様は、かの一件、豊臣方謀反の意、
明白とし、近々大阪攻めの命を下されまする。

ついては事の前に、
拙者がご当家の真意を確かめるべく、
密かにまかり越した次第。。。」

上杉中納言様、徳川方として、
出陣に備えられまするよう!

返答やいかに!」


「委細承知!」

景勝を見つめる兼続。

天地人(完結編)



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