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第42回 天地人あらすじ「将軍誕生」10/18

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大河ドラマ天地人 第42話「将軍誕生」(10月18日放送)

米沢城では、仙桃院(高島礼子)が
菊姫から託された文を上杉景勝(北村一輝)に
手渡す。

「菊殿からの文じゃ。
そなたに、側室を持たせて欲しいと」

「次に上洛した折、菊と話しまする」

「されど、景勝殿。。」

「養子を迎える手もございまする」

「謙信公の二の舞となるおつもりか。
養子では必ずや家中が割れ混乱が起きる。
そのことは、殿が一番よくおわかりのはず」

-----

松川の堤のことで重臣が議論している。
来年の田植えまでになんとかしなければ
ならないのだ。

と、そこへ屋敷からの急な知らせ。
竹松(加藤清史郎)が熱を出したのだ。

お松(逢沢りな)が竹松のために母を呼び返して
欲しいと頭を下げて頼む。



京では、菊姫(比嘉愛未)がお船を呼び
米沢に戻るよう命じていた。

「急ぎ米沢に戻って欲しい」

「それは。。?」

「殿が気がかりゆえじゃ。
前(さき)の戦、信念を貫かれたものの
家臣達にいらざる苦労を強いておる。
御自身を責めておらねばよいが。。。

私は、豊臣家への忠義の証として
ここにおるが大事な勤めだが。。。

お船は、米沢のために力を尽くせ」

「されど。。。」

「竹松のこともある」

「奥方様をお守りするのが私の勤めにござりまする」

「それは違う。
竹松を救うは、そなたの大事な勤めじゃ。
竹松は上杉を守るために、直江を継げぬことと
相成ったのじゃ。
その小さき心についた傷はいかばかりか。。。
上杉の盾となる忠義の家臣を
死なせてはならぬ」

「奥方様。。。。」

「これは、わが命である。行け」

「いつか必ずや奥方様を迎えに参ります。
一日も早くその日が訪れるよう、
力を尽くして参ります」

「待っておるぞ」

「はい」

「さ」

頭を下げ、涙をこらえて辞去するお船。

残された菊姫は突然、胸の痛みを感じ、
崩れる。。

-----

お船が米沢に帰ってきた。
病床の竹松のもとへ駆け寄るお船。

「竹松!」

苦しそうに目を覚ます。

「は。。うえ。。
お会い、しとう、、、ざいました」

「竹松。母が。。。
母がついておるでの」
竹松の手を握るお船。



竹松のことを守れなかったことを謝る兼続。

「あなた様のせいなどでは。
なれど、やはり不憫でなりません。
いっそ代わってやれれば、どんなにいいか。。」

「お船。。。案ずるな。
そなたがそばにおれば、
竹松もきっとよくなろう」

「はい。。。」

「竹松。。。」額を竹松の額に合わせるお船。

「母を許しておくれ」

-----

慶長8年(1603年)正月、大阪城の秀頼のもとへは
諸大名が年始の挨拶に来ていたが、そこに
徳川の姿はなかった。

また、上杉も困窮のため、
上洛することはできなかった。



菊姫に手紙を書く景勝

「息災であるか?
この冬は、ことのほか、雪深く、
家臣、領民の困窮、未だ収まらず。
よって上洛は見送る。
だが、春ともなれば、
またその機は訪れよう」



「殿は上洛なさらぬか。。。」
手紙を読み、失意の菊姫。

急に咳き込む菊姫。
その手に血が。。。

「奥方様!」「奥方様!」

「騒ぐ出ない!
米沢に知らせてはならぬ。
よいな!」

-----

慶長8年(1603年)2月徳川家康(松方弘樹)は
征夷大将軍に任ぜられ、江戸に幕府を開いた。

大阪城では、福島正則(石原良純)
加藤清正(高橋努)らが
淀(深田恭子)と憂慮していた。

「年始の挨拶に来ぬばかりか、
江戸に幕府を開くとは!」

「いや、秀頼君ご成人あそばせば、
すべては旧に復する。
家康は、あくまで豊臣の臣下に過ぎぬはず」

淀「家康が、孫の千姫を差し出してきたのはその証」

福島正則、
「お方様、家康はそんなのんきな狸ではございませぬ。
江戸の幕府は、天下を奪う最後の布石かと」

-----

大国実頼が兼続に抗議している。

「それはなりませぬ!
家康が征夷大将軍となったのを、
御認めになるのですか?

義にそぐわぬことには従わぬと、
家康に挑戦状を叩きつけた兄上は
どこへ行かれたか!

兄上のなさりようがわかりませぬ。

これでは、上杉の誇りはどうなりましょう。
太閤殿への忠義は!」

「生きること。
今はそれが何より大事だ。

江戸へ向かうは、
ただ家康の天下を認めるためではないぞ。

いかなる時でも、上杉は、
家康に物申せると思い知らせてやるのだ」

「人は上杉が徳川に臣下の礼をとったとしか
みなしませぬ」

「ふん。何とでも言わせておけばよい」

「どうか御考え直し下さいませ」
頭を下げる実頼。

「これは、執政としてのわしの判断。
殿もご同意じゃ」

「わたしや家臣の想いなど、
もはや聞いては下さらぬのですな」

怒って立ち去る実頼。

-----

景勝と兼続が仙桃院に挨拶している。

「此度、征夷大将軍となった徳川殿の求めに応じ、
江戸へ参りまする」

「二人が決めたことならば、
否とは申すまい」

「それより景勝殿、
側室の事、如何なされるおつもりか」

「菊と最後に会うてから、もう二年となりまする。
早う会いたいと思うておりまする。
話はその折に」

話しを切り上げ、逃げるように立ち去る景勝。

「景勝殿。。。」

-----
景勝と兼続は、家康の将軍宣下を祝うため、
10月、江戸に向かった。

お船からの文で、冬の備えも済み、
竹松も快方に向かっているとの知らせが
届いていた。

菊姫への感謝を景勝に伝える兼続だった。

兼続「この頃、しきりに思うのでございます。

天下とは何でありましょう。

ともに土にまみれ、石運びなどをしておると、
万民の営みこそが天下ではないかと。

民のために何ができるかこそ、
大事ではないかと」

「そうであろうのう。
なれば、家康への形だけの挨拶など
早う済ませて、国づくりを固めねばのう」

「御意」

そこへ、志駄義秀(信太昌之)が
慌ててやってきて、

「殿!

申し上げます。

伏見より早馬にて、
奥方様、病にて御倒れになったとのことに
ございます」

兼続「まことか?」

「はっ。おびただしい血を吐かれ、
病状、改まらずと。。。」

驚き、苦悶の景勝、すっくと立ち上がる。

「お待ちくださいませ。
将軍との謁見が迫っておりまする。
諸大名も江戸におる今、
殿が大阪城に近づきまするは、
それこそ、謀反と難癖をつけられかねませぬ」

迷う景勝。。

兼続はきっぱりと
「殿、行かれませ。
つまらぬ言いがかりを恐れ、
上杉家を守る奥方様をお見捨てになることこそ、
武門の名折れ」

「済まぬ」

「万事、お任せを」

-----

馬を走らせ、京の伏見屋敷に駆け付けた景勝

「何故知らせてくれなんだのじゃ!」

病床に伏せっていた菊姫、
「左様なことより!」
と言って、景勝を突き飛ばし、
苦しそうに起き上がる。

「左様なことより!」

「殿、未だに側室を置かれぬと
伺っております」

「菊。。。」

「それはなりませぬ!」

「わが武田が滅んだ理由の一つは。。。
兄、勝頼が正室の子ではなかったから。

そのためには、わが子を持たねばと、
長きに渡り、殿を苦しめてしまいました。

殿の子を産んで見せると申した約束、
ついに果たせず、申し訳もございませぬ」

頭を下げる菊姫

「菊。。。」

「この上はどうか。
どうか。
側室を置かれ、御世継ぎをもうけられませ。
それが。。大名たる人の務め」

「わしは。。。
養子を迎えるつもりじゃ」

景勝に感謝しつつも、想いを振り払う菊姫、
「今の上杉に養子など来ましょうか!
徳川にたてつき、困窮にあえぎ、いつ滅ぼされても
おかしくない御家にございますぞ!
殿の。。謙信公の血を引く子でなければ。。」
咳き込む菊姫。

「菊。。。」

「ご無礼を。。」

「横になれ」

「いえ!」

「菊!」

「何卒。。何卒。。。
ご決心を!
上杉家を守るは、殿にございまする!」

「菊。。。

もうよい。。

わかった」

菊姫を抱き起こし、

「そなたの覚悟、しかとわかった」

「それでこそ、この菊が
生涯お慕いした方にございまする」

涙を流す菊姫をしっかりと抱きしめ、
涙をこらえながら、
「春になれば、必ずや病も癒えよう」

「はい」

-----

家康に急に呼び出された兼続。

「お祝いの言上は3日後であったはず。
急なお召の訳を伺いとうございまする」

遠山康光(螢雪次朗)
「上杉中納言が江戸におらぬ。
これは、いかなることか?」

「すでに届け出ましたごとく、
主は伏見にて奥方を見舞い、
こちらに戻る途上でございまする」

「ほぅ〜お?」

「それが、何か?」

「かような折に上方に向かうとは、
将軍家へのあてつけ!
逆心ありと疑われても
致し方あるまいが?」

「これはしたり、逆心ありとは、
いかなる理屈で?

われらが臣従するのは、大阪城の秀頼君。
その御膝元に参ることが、何故逆心と
なるのでございましょう?

それとも、もはや天下の政、
豊臣家にご返上なさらぬおつもりで?」
遠山康光、いい込められて戸惑う。

「これは少々口が過ぎました」

家康「建前は良い。申せ。
景勝は、何をしに京に行ったのじゃ」

「病の奥方を案じ、そのお心を支えんがためです」

「戯れを申すな」

「いえ、その一念のみ」

「あり得ん!」

「それが上杉でございます。
君臣親しく、夫婦睦まじく、
親子の絆強くあることこそ、
国の礎と信じる家風でございます。

憚りながら申し上げまする。

天下をとるばかりではなく、
天下を治めるつもりがあるならば、
何卒、この心、おわかり頂きとうございます」

「抜け抜けと。。」

そこへ、伊達政宗(松田龍平)が
突然、奇抜な衣装でやってきた。

「こちらでございましたか。
舅殿、此度はまこと、
おめでとうございまする」

「おおきたか、何じゃその格好は」

「上様に献上致したく、羽織って参りました」

「上様に喜んで頂けるとは、この政宗、
この上なき喜びにございます」

兼続の方を見ながら、
「かような者はもう、帰しなされませ。
積もる話もござりまする」

政宗は着ていたマントを家康に掛ける。
「山城の守、もうよい、えぇ〜下がれ!」

「はっ」

兼続が下がると、家康、
「随分と、あの男、かっておるようじゃのぅ」

「はて?何のことでございましょう」

「ははは、まぁ、よい」

-----

3日後、景勝と兼続が改めて、家康の
将軍宣下のお祝いを述べに参上した。

この対面を終えた後、京の公家の姫を
側室として迎え入れた。

-----

慶長9年正月、他の大名が江戸の家康に参上する中、
上杉景勝は、筋目を通し、秀頼に挨拶するため
大阪に残っていた。

そこへ、志駄義秀がやってきて

「奥方様、御隠れ遊ばされてございまする」

「殿、大阪城には私が名代として参りまする」

「ならぬ!
秀頼君との賀正の一件が先じゃ」

豊臣秀頼(吉岡澪皇 よしおか・れお)に正月の
挨拶を言上する景勝

刀を献じた景勝は、挨拶を始めるのだが。。

「この目出度き日に、秀頼君におかれましては、
お健やかなるうちに、
新しき春を迎えられましたる。。。」

言葉につまり、泣いて先が続けられなくなる。

豊臣秀頼が声をかける。
「中納言。いかがした」

「いえ。。。」

兼続が、代わって言上する。
「春を迎えられましたること、心より
御喜び申しあげまする。
日々ご成長遊ばす、秀頼君のご尊顔を拝し、
主ともども、本日の喜び、これに勝るものは
ございませぬ」

-----

米沢に戻った兼続。

竹松も大分回復しているようである。

「竹松、大事ないか?」

「はい、父上」

「お船、気を落とすでない。
奥方様のこと、決してそなたの
せいではないのだぞ」

「奥方様より、あなた様宛への文が
届いたのでございます」

「わしに?」

『兼続、御身、恨んだこともあったが、
今はありがたいと思うのみ。
12年もの長きにわたり、もっとも大切なものを
よくぞ我が元に差し出してくれた。
つらき想いをさせたこと、どうか許して欲しい。
もう2度と、お船とは離れぬように。
この後はどうか、わが殿のことを頼み参らせる』

「奥方様。。。」

「必ず御迎えに上がると、約束いたしましたのに。。」

涙を流すお船に近寄り、手ぬぐいで拭く竹松。
「母上、涙を御拭きくだされ」


お船は、竹松を抱きしめると
「そなたの命、まさしく奥方様が
救ってくだされたのじゃ」

兼続「竹松、
この命、決しておろそかにしてはならぬぞ」

「はいっ!」



雪の降る中、菊姫への想いをつのらせる景勝。。。

花の君参る 上杉景勝室・菊姫





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