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第39回 天地人あらすじ「三成の遺言」9/27

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大河ドラマ天地人 第39話「三成の遺言」(9月27日放送)

出羽最上攻めからの退却のため、
直江兼続(妻夫木聡)は殿(しんがり)を務め、
無事に会津に引き上げた。

「ただ今、無事、戻りましてございまする」
満身創痍の兼続が上杉景勝(北村一輝)に
万感の想いで挨拶をする。

景勝もこみ上げる想いをこらえて、
「よくぞ帰った!」

屋敷内で、流れ落ちる血をぬぐいもせず、
茫然とたたずむ兼続。。。

-----

家康に捕えられた石田三成(小栗旬)は、
罪人としてさらしものになっていた。

福島正則(石原良純)が三成を見つけてわめく。
「治部の少!
なんだその様(ざま)は!
いくら知恵が働いても、こうなっては
どうにもなるまい!」

「いいか治部。
戦と言うものは、強いものが勝つ。
正しいものが勝つ。
そなたのような出過ぎ者は、負けて当然!
始めから、罰が当たる定めだったのよ!」

そこへ、小早川秀秋がやってきて、
三成に気付き、びくっと立ち止まる。

「強いもの、勝つ者が常に正しいとは限らぬ。
そうであろう!
小早川秀秋!」

-----

家康の前に連れてこられた三成。

「秀頼君は年も若く、ことの善悪を判断できん。
そのお方を担ぎあげ、このような戦を犯した咎(とが)、
決して軽くはないぞ、治部の少」

堂々と自論を述べる三成。
「負けるは時の運。
されど、大義はなお、我にあり!」

福島正則「この期に及んでまだ言うか!」

「よい。続けよ」と家康。

毅然として続ける三成。
「わが挙兵は、太閤殿下のご遺志を継ぎ、
豊臣家の安寧を図るためでござる。
内府殿、大老の身にありながら専横の限りをつくし、
豊臣家をないがしろにした。
これを正さねば天下が乱れるは必定。

小早川の卑しき裏切りにより、勝つべき戦に
勝てなかったことは痛恨の極みなれど、
事ここにいたっては、是非に及ばぬ。

されど、
不義の輩が長く栄えることはなしと思われよ!
お手前方もこの後は、
ひとえに秀頼君の御為を図られるがよい」

福島正則が叫ぶ。
「ぬかすな!
無益な乱を起こし、秀頼君をおびやかし奉るは、
治部!
うぬではないか!」

「控えよ!お主なんぞに何がわかる。
すべては、天が決することじゃ」

「なお、一言ござる。
われに味方せし諸将、
いずれも豊臣家への忠義心からそうしたこと。
内府殿になお分別があるならば、
その意を汲んで、寛大なる御処分を下されますように。
罪はすべて、この石田治部少がかぶるまで」

「申し上、あいわかった。
追って沙汰する。」

そう言って立ち去りかけるが、
立ち止まって振り返ると、
再び三成の前にもどり、

「さらばじゃ」

-----

会津には、毛利輝元(中尾彬)が大阪城を去り、
家康が入ったという知らせが届く。

菊姫は近くの寺に身を寄せ、
お船がお守りしているとのこと。

そこへ、兼続の嫡男・竹松(加藤清史郎)
がうれしそうにやってきた。

「父上!」

「おお、竹松か」

「ご覧ください。わたしの描いた
とんぼの絵です」

「おお、よう描けておるのう」

「父上に差し上げまする。
父上は、とんぼが御好きでございましたからな」

お松「竹松!ここへ来てはなりませぬ!」

お梅(並木瑠璃)
「そうじゃ!御邪魔をするでない!」

「なれど。。」

「母上からの文じゃ」

「まことでございますか?」

「何と書いてあるのです。読んでくだされ」

「ここじゃ。
そなたたちのことも書いてあるぞ」
手紙を子供たちに見せようとする兼続。

そこへ、屋敷の前に妙な女が面会に来ている
と家来が告げに来た。

初音であった。

「何があったのじゃ」

「三成様は。。。すでに。。。
この世におられませぬ」

「お味方の裏切りが相次ぎ、敗色濃厚となってもなお、
三成様は生きて再起を図ろうと、
わずかな共とお逃げになったのですが、
山中をさまよった末に、
家康の手勢に捕えられ。。。」

「それで。。
どうなったのじゃ」

「斬首に。。。。処せられました」



初音の回想。。。

刑場の三成。

坊主たちが念仏を唱えていたが。。

「念仏など無用!」

見物人をかき分け、柵にたどり着いた
初音に気付いた三成。

軽くうなずくと、
「兼続に伝えよ!」

「だまれ!」
無理やり処刑人に押さえつけられ、
最後まで言う前に首を切られてしまう。



兼続「なんと。。」

「どれほど。。
無念であったことか。。。」



兼続のもとを去る初音。

「では。。」
背を向ける初音の腰につけた鈴が鳴る。

「初音殿」

「生きておれば、また良きこともあろう。
達者で暮らせよ」

にっこりと礼をして去っていく初音。。。

-----

大阪城の家康は、関ヶ原の戦いの後の賞罰を
次々と下していた。
改易や減封の処分を受けた大名は93件、
その石高は632万石あまり。

西軍総大将の毛利輝元は、4分の1の石高に
減法された。
「このわしが36万石に減封とは。。
おのれ〜家康め!」

真田昌之、幸村親子も
領地没収の上、さらに沙汰を待つように
申し渡された。

そして、主君である豊臣秀頼も
220万石から65万石に減らした。

福島正則と小早川秀秋が血相を変えて
家康のもとへやってきた。

福島正則「内府殿!内府殿はおられぬか!
じゃまだていたすな!」

「内府殿!
豊臣の石高が減るというのは、まことか!」

「これはまた、早耳でござるな」

小早川秀秋「何故じゃ!
内府殿は秀頼様のために

それに内府殿は、豊臣家の大老じゃ!

本多正信(松山政路)
「治部の少に担がれたとはいえ、
戦のきっかけを作ったのは、豊臣家。
その咎は免れませぬ」

「それは、屁理屈というもの」

「なれど、考えてみなされ。
治部の少を討ち果たしたは、この家康。

秀頼君はまだ幼く、政も無理というもの。
この後も当分は、それがしがしきって参らねば、
世は治まりません」

二人に近寄ると。。

「不服ですかな?」

-----

翌年、景勝に家康から上洛の命が下った。

菊姫は本田正信の計らいで、上杉屋敷に移った。

「われらはあえて家康を追わなかった。
此度の奥方様への計らいは、それを恩にきての
ことかもしれない」

「いや、じゃがまてよ。家康のことだ。
何か裏があるにちがいない。」

心配する家臣たちをさえぎり、景勝は、

「いらぬ詮索は無用じゃ。
家康に会う」

「殿!
家康の命に従うと。。」

「左様。
正義はなお、われらにあり。
上洛してそれを家康の前に示してやるのじゃ」

「かしこまりました。」

「兼続!」心配する甘糟。

「しかし、急いてはなりませぬ。
まずは、私と実頼をお遣わしください」

目をむく実頼。

「ご上洛の地ならしを致しまする」

-----

上洛した兼続と実頼が、
菊姫に挨拶に訪れた。

「殿はいかがお過ごしか?」

「殿はご息災でいらっしゃいます」

「そうか。。」ほんとうにうれしそうな菊姫。

-----

その夜、お船に、
奥方を支えてくれた礼を言う兼続。

本田正信へ書状を書いていることを話すと、

「あなたさまのご書状は、人を動かすと
石田様も仰せでございました」

驚く兼続
「三成と会うたのか?」

「はい。
大阪城でわざわざお声をおかけ下さいました」

「人質と言うても、一時の方便。
家康を倒すまでは、しばしご辛抱頂くが、
お許しあれ」

「石田様こそ、お心おきなく、
存分にお働き下さいませ」

「さすが。。。直江殿の奥方。
越後でもここでも励まされてばかりでございますな。

また、参りたいものですな。
直江殿が披露された、あのたわけた踊り。
次はわたしも踊ってみよう」

「まあ!石田様が?!
そのようなことをおっしゃったと聞いたら、
夫も喜びましょう」

「よしなに」

去り際に振り返ると、
「言い忘れておりました。
直江殿のご書状、
この世に二つとない傑作であった、
三成がそう申しておったと、
お伝えあれ」

「そうか、三成も苦労があったであろうのう。
見たかったのう。あやつの踊りを」

そこへ、福島正則が御忍びで会いに来たとの知らせ。

「わしは間違っておったのかもしれぬ。
わしが戦うたのは豊臣のため。
ひとえに秀頼君のことを思ってのことじゃった。
治部の少は、秀頼君を無礼にも人質にした奸臣!
わしは、そう信じて疑わなんだ。

じゃが、戦が終わってみれば
まことに豊臣家のことを考えていたのは、
治部の少であったのかもしれぬ。

治部の少に裁きが下る前、わしは治部の少に会うた。



上機嫌でよっぱらって、
石田三成がさらしものになっている庭に来て
見張りの者たちを追い払う。

「よう、眠れぬか。わしもじゃ。
気持ちが高ぶって、どうにも寝付けぬ。
お主がこのような姿でつながれていると思うとの」

「よし、今夜は飲むぞ。昔のようにな」

「ほら」そう言って杯を差し出す正則。

「そうじゃ、お主は下戸であったな。
一度くらい飲んでもよかろう。
いくら体が受け付けぬとて、
なにしろお主、後は死ぬだけの身じゃ!」

はっはっは、とからかって笑う正則。

「今宵ばかりは、御受け致そうかの」
にっこり笑う三成。

目を剥いて驚く正則に、三成が促す。

正則が、酒を三成に飲ませる。

「しかし、われらは同志であった。
そなたもわしも、殿下のご恩に報いんと
命を捧げる覚悟であった」

「そうじゃ」

「その覚悟、今も変わっておらぬようじゃな」

「当り前じゃ。
囚われ者の分際で何を言う」

「ならば思い残すことはない。
秀頼君が御事、くれぐれも頼んだぞ。

徳川ではなく、豊臣のために生きて欲しい。
そなたにならそれが任せられると、
わしは信じておる」

驚きとまどっている福祉正則に
「飲まぬのか?」

「ああ」と言って、酒を飲む正則。。



「わしもつくづく阿呆よのう。
こうなってしまうまで、
治部の真意を悟れなんだとは。。。」

「秀秋殿に会うては下さらぬか。
そなたに伝えたいことがあるようじゃ」

「小早川様が?」

-----

小早川秀秋のもとを訪れた兼続

「何用あって参った?
裏切り者めとののしりに来たか?」

「福島殿より伺い、参上致しました。
三成殿の事でお話があると」

小早川秀秋の回想。。。

「あれは。。。。
三成に内府殿の裁きが下った後の事だった。

わしはどうしても三成に一言
申し開きがしたくて。。」

「小早川様でございますね」

「お主を裏切るつもりはなかったのじゃ。
お主には恨みも何もない。
力になりたかったという想いは、真のもの」

「このままでは、この国の行く末は危うい。
戦に負け、囚われの身となった今でも
気がかりでなりませぬ。
貴方様も同じ想いでございましょう」

「それは。。そうじゃが。。」

「今ならまだ間に合いまする。
この世の流れを変えられます!」

「もう、勘弁してくれ!
わしは。
そのような器ではない」
牢の格子にすがりつく小早川秀秋。

「責めるつもりはございませぬ」

小早川秀秋に近寄る三成。

「治部の少。。。」

「ここをお開け下さるまいか」

驚愕する秀秋。

「正義の戦はできぬとも、
逃がすことぐらい、あなたさまにも
御出来になりましょう」

「小早川様!」

牢の格子の間から、いきなり小早川秀秋の
胸元をつかむ三成。

「毛利様とともに、再び家康と戦いまする。
この世の正義を今ひとたび、
あやつに教えてやりまする!」

「許せ!」
無理やり逃げ、その勢いで服が破れる。

「小早川様!」

去ろうとする小早川秀秋を引き留める三成。

「ならば一つだけ。。

言づけを御頼み申す。

直江山城の守にお伝えください。

何卒生きて、我らの正義を後世に伝えよ、と」



「治部の少は、一度は
裏切ったこのわしにそなたへの言葉を託したじゃ。

それすら叶えてやれぬのなら、
わしにはもう人としての値打ちはない。
それだけを思い続けて、わしは。。。」

:

夜、庭に出て回想する兼続。。

初音の言葉『どれほど無念であったことか』

三成『兼続に伝えよ!』

「三成、お主の志、確かに受け取ったぞ」

三成を回想する兼続。。

「わしは生きる。
生きて後世に伝えるぞ。
われらの正義を」







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