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第36回 天地人あらすじ「史上最大の密約」9/6

大河ドラマ天地人 第36話「史上最大の密約」(9月6日放送)

慶長4年閏3月3日、前田利家が亡くなったその夜、
福島正則(石原良純)、加藤清正(高橋努)、
黒田長政、細川忠興、浅野幸長、池田輝政、加藤嘉明の7将らが、
石田三成の屋敷を襲った。



石田三成(小栗旬)からの使者の報告で、三成が
徳川家康(松方弘樹)の屋敷に逃げ込んだことを知る、
兼続たち。

大国実頼(小泉孝太郎)、
「こともあろうに、徳川屋敷とは。
敵のふところではございませぬか」

兼続、「いや、一か八かの賭けじゃ。
今逃げ込めるのは家康の所しかないと。
だが、家康もそれほど甘い男ではない。
これ幸いと命奪うやもしれぬ」

「直ちに救いにいかねば。。。

大老の一人として、この騒ぎを鎮めるとなれば、
上杉が兵を出す名分も立ちましょう。」

だが、上杉景勝(北村一輝)は、
「大老同志の諍いは御法度じゃ」

「しかし、今は危急の時」

「なればこそじゃ。
筋目を通さねばならぬ」

「殿の仰せのとおり、むやみに兵を出しても
ことは収まらぬ」と兼続

「では、どうするのです。
このまま石田殿を見殺しにするとでも」

「殿、一つ策がございます。。」

-----

淀君(深田恭子)を訪れた兼続、
「夜分、にわかにお目通りを願いたるご無礼。
お許しください。火急の用にございます」

「構わぬ。いかがいした」

「なんとしても、治部少(じぶのしょう)を
救いとうございます。お方様、
お力をお貸しくださいませ。」

-----

ここは、京、伏見の徳川屋敷。
三成が逃げ込んでいた

徳川家康、「さすが治部少、
まさかわが屋敷に来るとは。
わしを此度の黒幕と見たか?」

「確かに、へたに事に及べば、
どのような噂がたつか。。」

本多正信(松山政路)、
「治部は以前、わが殿を亡きものにせんと謀りおった。
そこをつけばよい」

そこへ、淀君からの使者が。。。

「石田治部を助けし事、喜ばしき限りなり。
内府殿のお働き、見事というほかなく候。。」

驚愕する家康。
「なぜ!?
あの女がすでに知っとる?」

「その使者とは誰じゃ。
上杉景勝が家臣、大国但馬守実頼と」

「直江兼続の弟ではないか。
それほどの者が?
この、書状を届けに参ったと?」

「これは、石田三成に手を出せば、
淀の方だけでなく、上杉も黙ってはいないという
警告では?」

「迷うことはござりませぬ、石田は
自害したと申せば済むこと。」



家康は、石田治部に面会すると

「いやぁ石田殿
今宵はたいへんでござったの。
じゃが、安心なさるがよい。
福島、加藤は、わしが必ず説得する」



「さて、この騒ぎの収め方じゃが。。。
どうじゃ、しばらく居城の佐和山にて
のんびりされるというのは?」

「わたしがいなくなれば、この国の政は
なんとなりましょう」

「ほう、たいした自信じゃの。
後は、この家康にまかせるがよい」

「天下の政を、一大名にすぎぬ内府様が仕切られては
太閤殿下のご遺志に背くこととなる。

われらの政は、天下の万民のためであるべき。

おのれだけが良き目を見んとするは
公平ならず!」

「申したの。じゃが若年より
共に殿下に仕えた者たちに殺されかけたのは、
どこのどなた?

それほど憎まれる者に、はたして
天下万民を幸せにする政がつかまるかの?」

「そなたには、所詮人はついて来ぬと知れぇ!」
と一喝する。

家康は、石田三成を佐和山城に蟄居させると、
伏見城に勝手に入城し、自ら秀頼の後見役となって、
一切の政務を思うがままに取り仕切るようになった。

-----

このままでは五大老とは名ばかりになると
懸念する兼続は、毛利輝元(中尾彬)に訴える。

「わかっておる。
家康の強引なやり方は、虫唾が走るわ!」

「毛利様、なにとぞお力を」

「承知いたした。ここは、まかせておけ」

-----

前田中納言利長が、家康の闇討ちを企てているという
疑いで加賀に詰問状を送るという。

疑義をはさむ毛利輝元。

「前田殿の企て、これはまことでござるか?
われらに諮りもされず処分を下されようとは、
さきの石田治部少蟄居の時と同じ。


「たとえ、筆頭大老と言えども
おひとりですべて勝手に仕置きなさるるのは、
いかがなことかと思いましてな」

「毛利殿、わしに意見なさるか?
さてもお偉いことでござるのう」

「わしは、大老の一人として。。。」

「おっ、そうじゃ。
忘れておった。
この場で正さねばならぬことが、もうひとつござった。」

「石田治部少も、拙者の闇討ちを企てておった。
しかも上杉の家老・直江山城守は、
主君をさしおき、治部少と相語らって、
天下の政を私せんとしたと聞き及ぶ。」

「かような輩が、この場に連なっている
ゆゆしき不埒ではごらぬか!」

「お控えあれ!」一喝する上杉景勝。

「わが家中にそのような不埒なものは
一人もおりませぬ。」

景勝は立ち上がり、家康の前に座ると、
「内府殿、太閤殿下のご遺言に
背きたてまつるおつもりでは、
ござるまいな」

「直江山城!なんとかせよ」

「はばかりながら、主は当然のことを申しておるまで。

秀頼君ご成人あそばすまでは、
大老衆が力を合わせて天下を治めていくと、
内府様は太閤殿下の御前で誓われました。
よもや、お忘れではありますまい。」

兼続は、家康に向き直ると
「内府様、どうか幼き秀頼君をお守り奉り、
万民安楽のお志を」

「天下は、ただ一人のものにあらず!」

「なんじゃと?」

「あ、忘れておった。
これも前々から言おうと思っておったこと。。」

家康は立ち上がると、

「上杉殿は、会津に国替えしたばかり。
ここらで、帰国されてはいかがかな?」

-----

「あのようなくだらぬ狂言には付き合うてはおれぬ!
帰れというなら、帰るまでじゃ!」

「お待ちを!
天下の政を一手に収めんとする家康の狙いは明らか。
ここで応じては、家康の思うつぼでございます。」

「いずれは、天が見限ろう

「しかし、会津へ帰れば、家康の専横を
止めることはできませぬ」

兼続をじっと見つめる景勝

「殿も会津へ帰ると。。。
家康の挑戦であると。。」(お分かりになっていたのですね)


「帰国の支度にかかれ」景勝が命じる。



景勝との会話を想い出しながらお船に語る兼続。

「ひとたび帰国すれば、家康は上杉に逆賊の汚名を着せ、
戦を仕掛けてくるであろう。
さすれば、向かい撃つほかはない」

「すっかり涼しうなりました。
じきに中秋の名月。さあ、お前様も御覧下さりませ。
かような時こそ月を愛でられるが、何より。
心穏やかであれば、よき思案も浮かんで参りましょう」

「もうそんな季節になっていたのじゃなあ。
気づく暇もなかった」

「お前さま?」

「ん?」

「こうして二人して月を眺めるのは、ほんに久しぶり」

「いつも、苦労ばかりさせておる。。。

すまぬ。此度もそなたを置いていかねばならぬ」

「なんの。。。すべてわかっておりますゆえ」

「お船。。」

「この眺め、決して忘れまいぞ」

-----

小早川秀秋が景勝と兼続に別れを告げる。

「帰らねばならぬか。
家康のなりふり構わぬやり方。
不甲斐なき毛利、宇喜多。
そなたらが帰ってしまったら、何やら京に
よからぬ事が起こる気がして、なんとも心もとないのじゃ」

座を立ち、景勝に近寄って手を握ると、
「景勝、必ずやまた生きて会おうぞ」

「はっ」

「兼続、そちもじゃぞ」

「はっ」

-----

上杉景勝、出立の日。

「我らは本日、帰国の途につく。
だがこちらから決して軽はずみな真似はせぬ。
その証として、その方らをここに残す」

「よいな」

「はっ」

「菊」

「はい」

「ともに連れて帰れぬこと、許せ」

「万事心得ております。
我らのことは心配なさりますな」

お船「奥方様のことはお任せ下さいませ。
後のことは、一切ご案じなきよう」

-----

京を離れる上杉軍から、兼続は1人離れ、
石田三成のもとを訪れた。

兼続を迎える初音(長澤まさみ)

「驚いた。これほどの清貧ぶりとは」

「はい、私利私欲にふけるやからに見せとうございます」

「ほんに誤解されやすい男よ」

「誰かがそうなるように、噂を流しておるので
ございましょう」

「あそこでございます」兼続を案内する初音。

「毎日あのように、わらじを編んでおられます」

三成に近づく兼続。

「帰れ」

「話があって来たのじゃ」

「今の俺には、なんの力もない。話すだけ無駄よ」

「何を言う。天下の知恵者、石田三成であろう」

「天下など。。。
今では天下に一番ふさわしくない者が天下人よ。
もうどうすることもできぬ」

「三成。。」
わらじを編む三成の横に並んで座る兼続。

「おぬしのわらじは下手じゃのう。
こどもの頃、よく編んだものじゃ。
なつかしいのう」一緒に編み始める兼続。

「ほれ、どうじゃ。
お主より、よほど早いわ」

「殿下がなぜ、あれほどお前を欲しがったのか。
今となっては、ようわかる。
お前には人がついてくる。
お前の言うことなら、福島や加藤らとて、耳を傾ける。
その力こそが豊臣の天下の守りとなると、
殿下は見抜かれていたのであろう。
家康にここまでやられる事態を招いたのは俺だ。
俺の人望のなさ故だ。

「違うな
たしかにお主は、少々、情に疎いところはある。
だが、私利私欲なく誠実なこと、
心ある者なら、誰でも知っておる。
太閤殿下の盾となり、殿下のなされし
罪のほとんどをお主が被った。
いくら主のためとはいえ、誰にでもできることではない」

お主は、それほどまでに、
優しくも強くもなれる男だ」

三成のわらじを取り上げると
「このわらじだがのう。
ここをもう少し強く編んだ方がよい。
合戦では、ここが一番擦り切れる。
兵たちに、履かせてやるのだ」



「上杉は、会津に戻る。
家康は近いうちに動き出すだろう」

「俺が家康に立ち向かい、正義を示さねばならぬ」
兼続を見て「そうだな」

見つめ返す兼続、
「やるからには、勝たねばならぬ」

-----

いつしか夕暮れ時となっていた。

大名たちの勢力図を前にして、
大名を表す碁石を置いて、兼続が語る。
「家康はすでに58。
一刻も早く天下を奪い取るため、大戦をしたがっている。
その最初の的こそ、わが上杉。
我らは決してこちらからは仕掛けぬ。
だが、攻め込まれれば是非もない。」

「その戦、上杉の存亡を賭けた大戦となるぞ」

「いかにも」

「家康は、恐れ多くも秀頼様を担ぎ奉り、
上杉に逆賊の汚名を着せるだろう。
そうなれば、福島、加藤、藤堂、池田など豊臣恩顧の
大名がこぞって参陣し、軍勢は十万にも膨れ上がる」
黒の碁石を動かす三成。

「上杉にとっては絶対絶命の窮地。
だが、天下万民の目が会津に引きつけられた時、
京・大阪に大きな隙が生まれる」

「ここにお主がいる」
白い碁石を置く兼続。

「家康と諸大名の大軍が会津に向かう間、
お主は、このガラ空きになった京で、
まことの秀頼様の天下の軍勢を整えろ。

われらは地の利を盾に会津にやってきた家康を
必ずや緒戦にて打ち破る。
その時こそ天の時」

「もし。。。
おれが家康を逆賊として立てば、
恩顧の大名は家康を離れ、やつは関東に一人
取り残される。恩顧の大名が離れる時には、
毛利、小早川、島津など西国大名の力がものを言う。
その時には、毛利様を説き伏せ、
立って頂くというのはどうだ」

「異存ない」

「これぞまさしく殿下のご遺言じゃな」

「ご遺言?」

「上方のお主と、会津の上杉とで
関東の家康を押さえよと。。。
天下を守れと」

「ともに、天下を守れ。。。」

秀吉の臨終の言葉を思い出す三成。
『三成。。天下を。。。』

「今のおれにそれができるか。。。
皆の力を集め、天下を守るということが」

「お主にしかできぬ。
お主は、わしが天下において、最も信ずる男だ。
お主の背負う重たき荷を、ともに背負うて
やれぬこと、すまぬ。
だがわしは、会津にて、家康と
伊達・最上との間にくさびを打つ。
事あるときには、いかなる大軍であろうとも
迎え撃つ覚悟だ」

「相わかった。
わが役目、必ずやりとげてみせよう」
決意の表情の三成。

-----

夜、一緒に食事をする兼続と三成、島左近、初音たち。

「兼続、今日来てくれたことくれぐれも礼を言う。
武士(もののふ)でありながら、わが身より
大切なものを守れぬまま、朽ち果てる所であった。
友とはありがたきもの。
生涯、この想いは忘れぬ」

「もしも、この国の安寧を取り戻すことができたら
次は、どうなさいます?」と初音

「そうじゃのう。
田畑を整え、道を作り、暮らしの大本を作る。
天災にも備えねばならぬしの。
それに武士の子だけではなく、百姓、町衆の子らにも
読み書きを教え、よき書物を読ませてやりたいのう。
人が人を信じ、慈しみあえる世の中をつくりたい。。

あぁ。。

わしばかりに言わすな。
お主はどうなのじゃ」

「そうだな。
俺は、海を旅してみたい」

「船でか?」

「ああ。そして遥かなるその向こうに
何があるのか、この目で見届けたい」

「天下の次は、海のかなたか。
大きな夢じゃのう」

「夢はそのくらいの方がよいのだ」

「では、その時は、私も御供を」

-----

夜明けの空を並んで見つめる三成と兼続

「このように美しい夜明けは初めてじゃ」

「では、参る。
必ずや、また会おうぞ」

向き合う二人。
「ああ、必ず」

手を差し出す兼続
重ね合わせる三成。

これが、、、
兼続と三成の今生の別れであった。。。。

-----

家康はその権威を世に示すために、
大阪城に自らのための天守を作らせた。

また、加賀の前田利長は家康暗殺という
無実の汚名を着せられ、母、お松を
家康に人質として差し出すことになった。

会津では、家康の侵攻に備えて
軍備を整えていた。

家老兼続が指図する。
「会津全域の橋、道を整えよ。
さらにこの地に、われらが新しき城、
神指城(こうざしじょう)を築城する」

  




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