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第34回 天地人あらすじ「さらば、越後」8/23

大河ドラマ天地人 第34話「さらば、越後」(8月23日放送)

京の屋敷で仕事をしている直江兼続(妻夫木聡)。
お船(常盤貴子)と話していると、
石田三成(小栗旬)からの急な使者。

呼び出しに応えて目隠しで、どこかの屋敷に
連れて行かれた兼続。

大阪城にいると思っていた秀吉(笹野高史)は、
病のため、この屋敷にいるという。

「誰じゃ。。
秀次か?わしを恨んでさまよい出たか?」

「殿下、わたしでございます」

「お、三成か」

「直江殿が参りました。」

「よく来てくれたの、兼続」

「はっ」

「待っておったぞ。
そちにな。
どうしても頼みたいことがあっての。

上杉に、国替えをしてもらいたいのじゃ」

「国替え。。?」

「会津へ行ってもらいたい」

「会津?」

「家康をおさえるためよ。
越後は雪が多い。
冬には動きがとれぬ。
もっと、徳川の領地に近い方が安心じゃ」

「ですが。。。」

「所領も石高も増やす。
百万石の大大名にしてやろう。
じゃから、どうか、受けてもらいたいのじゃ」

咳をしながら、苦しそうに立ち上がる秀吉。
兼続に近づくと、

「わしはの。
我が子、秀頼の行く末だけを案じて
言っておるのではないぞ。

まこと、まことこの日本国のためを案じて
言っておるのじゃ。

この国にまた戦を起こしてはならん。

民、百姓がようやく安心して暮らせる国に
なったのじゃ。

かね、かねつぐ。。
わしの最後の頼みじゃ」

そう言って兼続に抱きつき背中を叩く秀吉。

------

屋敷にもどった兼続が、上杉景勝(北村一輝)に報告する。

「断ればどうなる」

「殿下のおからだは長くは持ちますまい」

「御世継ぎの秀頼さまは、まだ5歳。
お亡くなりになれば、世はまた乱れましょう。」

「だが、たとえ我らが会津に行ったとて
徳川内府を封じ込められかは、わからぬ。
どの道乱世になるのなら、
越後の民こそ、わしは守りたい。

そちは、どう思う」

「かつて、謙信公は関東管領として、
越後のみならず、関八州を安らかに保とうと
お心を砕かれました。
今、われらがなすべきは、
そのお志を継ぎ、さらなる高みを目指すことかと」

「ではそなた、
越後より、日本国の安泰を期せ、と申すか?」

「それこそが、義の道ではございませぬか」

景勝は一月後、会津入りを決めた。

兼続は、越後に帰国し、景勝に代わり
会津への国替えを春日山で告げた。

「その国替えはいつになる」

「殿下の命が正式に下るのは、年明けのことであろう」

「家中の者は移るとして、町人や百姓はどうなる」

「町人は連れて行く。だが、百姓たちは1人なりとも
連れて行っては成らぬと厳しいお達しじゃ」

「この城はどうなるのだ!」

「一旦、石田三成殿が継ぎ、堀秀治殿に引き渡す」

「皆!
これでわれらが殿は、百二十万国の大大名になられる。
越後は離れるが、金山を有する佐渡、出羽、庄内の港も
そのまま領有を許されておる。
古今例を見ぬほどの厚遇じゃ」

樋口惣右衛門 (高嶋政伸)は、
「会津は山一つ隔てただけの隣の国じゃ。
その城下町も近江、伊勢の商人や職人たちが集まり、
奥州一のにぎわいをみせておる。
上杉の行く末は、ますますさかえようぞ」

はっはっは。と家臣たちを奮いたたせようとする
樋口惣右衛門だが、

あっは。はぁーっ。 と笑いは
いつのまにかため息に変わる。。

-----

泉沢久秀(東幹久)の屋敷を訪れた兼続
仮病で寝たふりをしている。

「いかが致した。病で寝込んでおると聞いての」

「仮病でございます。
食事は滞りなく」と、妻のお慶

「わしは、行かぬ。会津には行かぬからの!」

「何を子供じみたことを」

「何故に生まれ育った越後を離れねばならぬのじゃ!
われら今まで、この越後のために
命かけて戦ってきたというに。

行かぬ!何があろうと行かぬ!」

「すまぬが、二人にさせてはくれぬか」

「はい」部屋を出る、お慶

「久秀殿、頼みがあるのじゃ」

「家中をあたり、身内を越後に残してもよい、
という者を探してほしい」

驚いて起き上がる久秀。
「どういうことじゃ。
再び越後に戻るための備えか?」

「もしも、再び国が乱れたならば越後に戻る。
その時には手引きするものがいる。
家来衆が残ることは固く禁じられている。
だから残る者には、仏門に入るか
百姓になってもらわねばならぬ」

「兼続、お主、そのようなことを」

「たやすく頼めることではないと、
わしもわかっておる」

-----

仙桃院(高島礼子)は毘沙門堂で、兼続に告げる。

「お館様のご遺骸をここにお残して欲しいのです。
お館様は越後の民の心のよりどころ。
お館様がここにおられれば、つらい思いで故郷を
離れる者たちの救いになろう」

「なれど、ご遺骸をお残しするなど」

「後のことは、わたくしに任せよ。
わたくしがここに残り、謙信公をお守りする」

「仙桃院様。。」



しらせを聞いた京の景勝は、
母へ心中に想いを馳せる。

-----

越後に戻ったお船。

兼続の屋敷では、
雪が積もり、かまくらを作った庭で
竹松と二人の娘が、かよ(あき竹城)と
おにごっこをして遊んでいる。

お船がさびしそうに、
「天下統一がなった暁には、毎年雪遊びが
できると思うておりましたのに、
もう越後に戻ることはないのでございますか。

こうしてかまくらを作ることもないので
ございましょうか」と、涙を流すお船。

「その覚悟は、しておかねばならぬ」

「お船、泣いてはならぬ。
もっとつらい思いをしておる者が、
越後には大勢おるのじゃ」

お船は、涙を振り払い、
明るい声で、

「さあ!みんなでかまくらに入りましょう!」

「入れませぬ」

「やってみねばわかりませぬ。さあ」

かまくらの中で
「この雪のぬくもり、しっかり
覚えておくのですぞ」

「はい!」

お船は、年が明ける前に、また京に戻った。

------

慶長3年1月、上杉景勝は、会津への国替えを命ぜられる。

会津、米沢、出羽、庄内、佐渡など合わせて
百二十万石となり、徳川家康、毛利輝元
に次ぐ大大名となった。

「景勝よ」

「はっ」

「兼続には米沢30万石をつかわそうと思うが。
どうじゃの」

-----

徳川家康(松方弘樹)と本多正信(松山政路)

「それにしても秀吉め。
よりによって上杉を会津に置くとは」
家康がいまいましそうに言う。

「死期を悟り、最後の一手を打ってきたつもり
でございましょう。
われらが背後から睨みを効かせ、
動きを押さえんと」と本多正信

「所詮、死にゆく者の最後の悪あがき。
これで詰めたと思うは、読みが甘い。

秀吉さえ亡くなれば、
その威光も消えうせる。
いくら目先の策を練ろうとて、
この国を新しく作り変えるのは、このわしよ」

-----

会津若松城で、兼続は、石田三成から城を引き継いだ。

「どうして殿下から特別に
米沢30万石を勧められたのに、受けなかったのだ。
皆、驚いておったぞ」

「家中の者たちの顔を思えば、
受けることなどできぬわ。
皆に国替えの苦労を強いている時に
わし一人だけが、そのようなものをもらうなど」

「欲のないやつだ」

「それはお主もであろう」

「おれは金になど興味ないだけだ」

「お互い貧乏性なのだ」

苦笑しあう、兼続と三成

-----

国替えのため、越後に戻った兼続。

春日山城では、泉沢久秀が庭で子供たちと
何かをしている。

春日山の土をとっていたのだった。

総領息子は会津にやるが、
次男と三男は、百姓として越後に残していく
ことにするという。

「皆に無理を強いるわしが、一家そろって
会津に行くわけにはいかぬからの」

「正直、わしはつらい。だが。。。
殿とお主が決めたことじゃ。
きっと上杉のためになると、わしは信じておる」

-----

お涼(木村佳乃)のもとを訪れた兼続。

「会津には行かぬのか」

「想いが届かぬのであれば
どこかで引かねばなりません。
今が、その引き際。。。」

「では、こうして茶をたててもらうのも、
これで終いじゃの。
心が苦しい時、お涼どのの茶には、
随分と救われた。
名残惜しいが、これも仕方あるまい」

「うまかった。
達者でな」

座を立ち、縁にでる兼続。

「まあ、また雪が。。
今、笠を。。」

手のひらに降る雪を見つめる兼続。
眼に涙が浮かぶ。

「この越後で。。。
わしのしたきたことは。。。
いったい、何だったのであろう」

驚き、兼続に近寄るお涼。
そっと後ろから肩に手を置き、
寄り添うお涼。

そこへ手を重ねる兼続。

-----

春になり、景勝は国替えの最後の仕上げに
春日山に戻っていた。

「景勝殿、上杉家をたのみましたぞ」

「母上。。。」

「案ずるな。よそで手厚くされるより、
住み慣れたここで余生を送るのが私には一番」

「兼続、
そなたがおるから憂いもない。
かつてそなたを見出したわたしの目には狂いは
なかったようじゃ。
くれぐれも景勝のこと頼みましたぞ」

「は」

やりきれなさそうな様子の景勝に、
「今生の別れでもあるまいに」

「は」



毘沙門堂で亡き謙信公に報告する景勝。

「お屋形様、越後を離れることになりました」

:

二人で八海山に登る、景勝と兼続。

八海山の頂上から越後を見下ろす兼続の
胸に去来するものは、何だったのか。

-----

越後を旅立つ民の様子を見守る景勝と兼続。

皆を励ます兼続。

遠くに、景勝たちを見送る仙桃院の姿が見える。

お互いの想いを胸に、
お互いを見送るのであった。

越後での日々の想い出が、
それぞれの心に次々に去来する。

手を合わせる仙桃院。
深々と頭を下げる景勝と兼続。。。

石田三成と直江兼続



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