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第24回 天地人あらすじ「戸惑いの上洛」6/14

大河ドラマ天地人 第24話「戸惑いの上洛」(6月14日放送)


天正14年5月、上杉景勝は4千の兵を率いて上洛した。
途中金沢城で、前田利家(宇津井健)の出迎えを受けた。

親しく語りかける利家だったが、
景勝は相変わらず「は」というばかり。

代わりに答える直江兼続(妻夫木聡)に、
「愛の字を頂く兜など見たこともなかった」
と感心する利家。

軍神、愛染明王の「愛」の字を取られたか
と尋ねる利家に
否定しようとしたものの、
そのまま勝手に合点されてしまう。

「景勝殿、これからは、人と人との
話し合いが大事な世の中。

いや、されど、わしのような付き合い下手には
気苦労ばかりが多くてのう。

京(みやこ)はちと、居づろうござる。」

「辛抱なされよ。」

忠告する利家であった。

-----

京に到着した上杉軍は、
その見事さが評判で、兼続の愛の兜も、
たちどころに京中のうわさになった。

景勝一行は、本國寺に宿泊することになり、
石田三成(小栗旬)が世話役として手配した、
お涼(木村佳乃)が出迎えた。

千利休の娘である。

-----

翌朝、お涼は、早速お世話にやってきた。

「関白殿下にお目見えする大事な日が
迫って参りました。
万一手抜かりなどあってはと思い、
失礼ながら献上の品々を拝見しておりました。」

「それは御苦労なこと。
なかなかの品であろう。」

「上々でございます。

さして、めずらしいものは、ございませぬが。」

「は?」

「ま、よろしゅうございましょう。」

「お涼どの。
あの品々は、越後よりぬきの名品ばかり。
それをそのように。」

「自慢が過ぎては、
とんだ田舎者と陰で笑われましょう。」

実は進言したいことがあるとのこと。
献上の刀を持ってこさせる。

「おー、これは、
此度の献上品では一番の品。
謙信公ご秘蔵の太刀でございます。」

りっぱな刀ではあるが、殿下には
物足りないという、お涼は。
殿下がお喜びになる秘策を
授けるというが。。。

また、お召し物も、今少し
鮮やかなものをお付けくださいと。

閉口する兼続と景勝だった。

------

関白秀吉(笹野高史)に目通りする日がやってきた。

上杉景勝が秀吉に挨拶し、
献上品を差し出す。

最初に献上したのは、謙信公の太刀である。
太刀には、金襴の太刀袋が掛けられている。
秀吉は、太刀には目もくれずに、
太刀袋を手に取り、いたく気に入った様子。

------

大阪城の天守。
秀吉が、景勝と兼続を招いて
大阪、生駒、奈良の絶景を見せている。

秀吉は、景勝を招き寄せると、

「あの金襴の太刀袋。。
気に入りましたぞ。」

「ささ、こちらへ来られよ、
京が見える。」


石田三成が兼続に話しかける。

「お涼どのは、頼りになろう。」

「仰る通り」

「ここから日の本を治める。
新しい国づくりが始まる。
頼りにしているぞ。」

「まかせておけ。」

歓迎の宴が夜遅くまで行われ、
ようやく宿所の本国寺に帰ったのは、
夜も更けた頃。

「さすがは天下の大阪城。
あの天守からの眺めは忘れられませぬ。
それに酒宴での歓待ぶり。。。」

兼続がはしゃいでいると

苦虫を噛み潰したような景勝。
「気に入ったようじゃのう」

「これは、ご無礼を。
いささかはしゃぎすぎました。」

不機嫌そうな景勝。
「関白殿下は、あのきらびやかな
太刀袋をいたく気に入ったようじゃ。
おぬしはどう思う。」

「お気に入り頂き何よりでございます。
お涼どのの見立て通りにございました。」

「太刀より金の袋を喜ばれるとは。。。
侍とは言えぬ。」

景勝が、顔をしかめる。耳鳴りがするようだ。
兼続も異変に気付くが、
景勝はそのまま休む。

兼続が部屋に下がろうとすると、
お涼が控えていた。

兼続を礼を述べると、
浮かない顔だという。

「直江さまは、お顔にすぐ
お気持ちが現れます。」

「左様か。それほど正直者でもございませぬが。」

笑う、お涼。

「それぇ。急にお話ぶりも丁寧になられた。
がっかりなされたのでございましょう。
関白殿下があの太刀袋を喜ばれたことに。」

「いえ、あの一件は、お涼どのの機転に
心より礼を申すばかり。」

「どうか隠さずに。
直江様に嘘は似合いませぬ。」

「がっかりしたわけではない。
ただ、勝手が違い、戸惑っただけのこと。

ひとかどの侍ならば、袋よりも
あの名刀に目がいくはず。

されど、関白殿下は太刀に目もくれず、
袋のみをお褒めになった。
侍の大事は、太刀ではなく黄金なのか。
これでよいのであろうかと。

いや。。

やはり疲れているようだ。」

「ようございました。」

お涼は、安心したように兼続に近寄ると、

「それをお聞かせ頂いて、
私の疲れは吹き飛びました。」

今まで何人もの大名方のお手伝いをいたしましたが、
関白殿下がお喜びになれば、
どなたもが、もう有頂天で。
左様なことなぞ、お気にかけられませんでした。」

「左様か。」

「やはり、上杉様は違います。」

「やはり?」

「実を申せば、お会いするのを楽しみにしておりました。」

兼続を見つめるお涼。

「特に直江様に。」

「えっつ?」動揺する兼続。

「愛の一字を兜の前立てにされるなど、
なんと雅たお方かと。
これから直江様のお手伝いもいっそうの
しがいがございます。」

「おやすみなさいませ。」

頭を下げて去っていくお涼に、
つい、にやけてしまう兼続だった。

-----

東国の二大勢力、徳川家康(松方弘樹)と
北条氏政(伊吹吾郎)は、沼津城で会談していた。

景勝が上洛したことに腹をたてている氏政。
酒を飲み過ぎているようである。

二日酔いの薬を進ぜようという家康。

氏政は家康に対し、
秀吉に頭を下げるつもりではないだろうな、
と詰め寄る。

「しょうがないお人ですのう」

「どうなのじゃ」
さらに、詰め寄る氏政。

さえぎるように、本多正信 (松山政路)が
薬を差し出す。

「お飲みなされ」

薬を受け取って飲む氏政。

「機を見極め、最善の策をとることが肝要」

どういう意味だ?と家康を見る氏政。

「いやいや、薬の話でござる。」

むせる氏政。

-----

朝、その日の予定をお涼から聞かされる
景勝と兼続。
景勝はまた、耳鳴りがする様子。。

まずは、北政所(富司純子)に面会に行く。

秀吉が、金の太刀袋を喜んで見せに来たことを
話す北政所。
昔から、金が好きで、
大目に見てやって欲しいという。

そして景勝が無口なことに触れ、

話をするのも駆け引きのうち。
たわいないあいさつ回りかもしれないが、
皆、上杉の器量を見極めようとしているのだと
忠告する。

「上杉の威信示したくば、ここは辛抱第一。
うまく合わせていきなされ。」

-----

日暮れをとうに過ぎて宿所の本国寺に帰ったところへ、
福島正則(石原良純)の使いが来て、酒宴に招かれた。

大勢の芸者を呼んでの乱痴気騒ぎに、
景勝も兼続も閉口している。

正則が謙信公を尊敬していると聞き、
喜ぶ兼続だが。。

「で、お主であろう、
今評判の『愛』というあれは!」

「あの『愛』は邪気を打ち払う愛染明王にあやかってか。
当たりじゃろう。ほっ!」

「まあ、そうおっしゃる方もいらっしゃいますが。」
と本当の意味を話そうとするが。。

「なに?違うのか?」

血相を変えた正則に、あわてた兼続。
「いや。。
あれは。。
愛染明王の意味」

「はっはっは、ならばよい。
愛染明王なら、わしも異存ない。」

「で、なければ。。」

「斬る!
大の男が、
よりによって『愛』などという文字を
兜に用いるなど、言語道断じゃ。」

わしはお主が気に入ったぞ。
今夜は、とことん飲み明かそうぞ!」

エスカレートする福島正則に
ついに見かねた、お涼が
これでお終いにして欲しいとお願いする。

「女子の分際でわしに指図する気か」

「お願いしているのでございます。」

「気に入らん。」杯を投げ出す。

「だが、それより気に入らんのは
うぬが父、利休よ!

わしが気に入りの茶碗を
たかだか一文の値打ちしかないと
ほざきおったわ。」

「父に悪意はございませぬ。」

「許せん!
茶碗を見る目もないのに
茶の湯の名人とは、とんだ偽名人よ!」

「それはとんだお門違い。
見る目がないのは、どちらでございましょう。」

眼の色を変える正則。

「ぬかしたな。」
酒を蹴飛ばし、その勢いで転ぶ正則。

「福島殿、おやめなされ」景勝が止める。

「とめだて無用!
これは拙者の面目に関わる大事でござる。」

兼続がお涼をかばおうとする。
「福島様、女子に手を出してはなりませぬ。」

「陪臣の身でわしに物申すか!」
兼続に打ちかかろうとする正則の手を
抑える、お涼。

「おのれ、この女(あま)!」
つかみかかる正則を、お涼は
そのまま庭まで投げ飛ばす。

宙を舞う正則。

そのまま気を失う。
「福島様」「福島殿!」

「お気を失われただけです。
明日には何も覚えておられません。」

-----

宿所にもどり、床で「第一義」と書いた
巻物を見つめる景勝。

兼続と、お涼が話している。

殿はよく辛抱している。
本音で通しては、いらぬ敵をつくってしまう、
と話す兼続。

よくわかります、というお涼。
お涼の父、利休も正直で、人に合わせることが苦手。
悪く言われるのもいつものこと。

自分がそばについていないと、
いつか殺されてしまうかもしれないと。

「殺されるとは?」

「世話のやける親でございます。」

「わが殿とお父上は、馬が合うやも
しれませぬな。」

福島正則を投げた技や、
関白秀吉を喜ばせた手際などを感心する兼続。

「左様な女子にわしは、はじめて逢うた。」

「直江様はまるで雪解け水のようなお方ですね。」

「清らかで、冴え冴えと澄み渡りながら
人の心に春のぬくもりを伝えてくださいます。
直江様は、そんなお方。」

「お涼殿」照れる兼続。。

「私は、あなた様が
好きになったようでございます。」

熱い目で兼続を見つめるお涼。

驚き、とまどう兼続。。

-----

それからも連日、あいさつ回りが続く。
景勝は「第一義」の文字を毎晩床で見ながら
耐え忍ぶ毎日であった。

ときおり耳鳴りと頭痛に苦しそうな景勝。



諸大名への挨拶がついに終わった。
5日間で37の大名家を回ったという。

ようやくくつろげるかと思ったら、
今度は、茶の湯や酒宴に招かれているという。

出発しようとする景勝を、頭痛と耳鳴りが襲う。

「どうなされました。」

「ゆけぬ。」

「は?」

「ゆかねばならぬのは、わかっておる。」

「殿。。」

「義の一字に、越後の望みと誇りをかけた
などと
えらそうなことを言うて、ここまで来たと言うのに。
わしは何をしているのか。」

「何をおっしゃいます。
殿は立派にお役目を果たしていらっしゃいます。
お気を確かに。」

倒れ、激痛に頭を押さえてうめく景勝。

「ゆかねばならぬ」とうわごとのように
言い続けるのだった。

      

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