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第18回 天地人あらすじ「義の戦士たち」5/3

大河ドラマ天地人 第18話「義の戦士たち」(5月3日放送)

天正10年4月、
魚津城を包囲した柴田勝家(菅田俊)は、
城を守る吉江宗信(山本圭)に
降伏を勧めていたが、
城の者たちは皆、
殿が必ず助けに来てくれると信じ、
固く徹底抗戦の決意を固めるのであった。

-----

魚津城からの瀕死の使者が、
春日山にたどり着き、窮状を訴えるが、
信濃、甲斐は既に織田の手中にあり、
北からは、新発田重家も上杉を狙っているため、
身動きできない。

------

安土城の織田信長(吉川晃司)が、
初音(長澤まさみ)と話している。

「上杉は、歯がみしておるであろうな。

魚津を助けたくとも、
動けば春日山が危ない。

どうするかの。」

「上杉には、かの者がおります。」

「かの者?」

「上様も一度、お目にされたはずで
ございます。」

『義がなければ、人は
野に生きる獣と同じでございます。』
… 兼続を思い出す信長。

「惜しい男だ。これも定めよ。」

「謙信の義とやらもこれまでだ。」

「柴田勝家に伝えよ。
早う、
魚津を落とせとな。」

織田信長の督促もあって、
柴田勝家は、魚津城の攻略を進め、
ついに、本丸を残すのみとなった。

------
碁盤とにらみ合う直江兼続(妻夫木聡)に、
樋口与七(小泉孝太郎)と泉沢久秀(東幹久)が、
いい加減にしろ、と詰め寄る。

「一目とれば、一目とられる。
いつまでも、その繰り返しだ。

お主ならどうする。」

「兄上、
今は、碁のことなど」

「これは劫(コウ)というのじゃ。
抜けるには、
ひと手間置いてから、
石を取り返す。

それしきのことは、誰でも知っておるわ。


兼続!」

盤面から目を離さない、兼続。
泉沢久秀の言葉に。。。

「敵も味方も
落城寸前の魚津に目が引きつけられている。

ひと手間動けば、今まで見えなかった
出口が見えてくる。」

立ち上がる兼続。

-----

兼続と泉沢久秀が上杉景勝(北村一輝)に
策を言上している。

「危うい賭けじゃ。

万に一つでも狂いがあれば、
この春日山も敵の手に落ちる。

魚津城に籠る者たちにも、
こらえてもらわねばならぬ。」

「ですが、
このまま動かずにいれば、
信長の思うがまま。」

決断する景勝。
「出陣の支度にかかれ。」

「はっつ」

「此度の策は、
魚津の城に着くまで皆に明かされませぬよう。

織田の間者がどこに潜んでおるやも知れませぬ。」

「わかっておる。」

------

直江家の居城、与板城のお船のもとには、
魚津城に向けて出陣するという
兼続からの便りが届いていた。

お船は、志駄義英(しだよしひで)を
兼続のもとに遣わした。

「志駄義英と申しまする。
与板より、奥方様のお申し付けにより、
馳せ参じましてございます。」

「お船どの!?」

あわてて言い直す兼続。
「お船のもとより参ったのか。」

「はっ。
それがし以下、騎馬武者35騎、
徒歩武者(かちむしゃ)30人、
命惜しまず働けと、
奥方様よりきつく言いつかっております。

何なりとお命じくださいませ。」

家来が箱を差し出す。
「奥方様よりお預かりのものがございます。」

「お船から。。」

「お受け取りくださいませ。」

兼続がふたを取ると、そこには短刀が。。

「これは。。。」

「この短刀こそは、直江家当主の印。

与板の城は自分が守るゆえ、
後顧の憂いなく、
立派にお働きくださるようにとの
奥方様のお言伝にございます。」

「お船。。」

箱の中には、さらに紙包みがあった。

-----

その夜、月明かりの中、
お船からの紙包みを開いて見ている兼続。

そこへ景勝がやってくる。

「きれいな月じゃ」

「はい。」

「兼続、此度の策、
どのくらいの勝ち目がある。」

「天がお味方下さること、
願っておりまする。」

「そうくると思うたわ。」

「この身など、いつ果ててもよいと
思うておりました。

されど。。。

女子とは不思議なもの。

ひと房の黒髪で、

死んでなるものか、という
気持が湧いてまいりました。」

「お船か」

「はい。
文ではなく、
このようなものを送って参りました。」

お船から送られた黒髪を見せる兼続。

「相変わらず威勢がよいの。
あの笑顔をまた見たいものじゃ。」

「はい。」

。。。と答えたものの、

「はい?」首をかしげる兼続。

「おかしな意味ではないぞ!」
あわてる景勝の様子を見て、
笑みを浮かべる兼続。

夫婦となったものの、まだ顔を合わせた
こともない二人であったが、
その心はしっかりと
結びついているかのようであった。

------

吉江宗信と阿部政吉(葛山信吾)が、
阿部政吉の弟や、吉江宗信の家族のことを
感慨深げに話をしている。

「あまたの戦に加わり、
その都度死を恐れずに
戦ってきたつもりであったが、

まことの死が迫りくる時には、
かような気持ちになるもので
あろうかのう。

生きて再び帰る日が、
めぐってくるであろうか。」

-----

出陣の日。

菊姫(比嘉愛未)が景勝に

「仇を討ってくださいませ。
武田を滅ぼした仇、信長を。」

「わかっておる。

留守中の諸事、しかと頼むぞ。」

「はい。」


景勝は兼続とともに、
上杉軍5千を率いて、魚津城に向け出陣した。

-----

備中では、羽柴秀吉(笹野高史)が
高松城の周りに土手を築き、
水責めをしかけていた。

「あー、よい雨じゃ。

よい雨じゃ、よい雨じゃ。

これで、日ならずして、城も落ちよう」

「お見事なる、ご軍略でございます。

殿はこれで、
柴田様、明智様を差し置き、
一層上様の覚え目出度きこと、
明らかでございます。」

石田佐吉(小栗旬)の頭を叩く秀吉。

「痛っ。」

「そこがお主の青い所よ。」

「よいか、
ここで、
わしが一人で毛利のような大きな敵を倒したと、
浮かれてでも見ろ!

上様は、何と思われる!

ここは、上様のご出馬をお願いするのじゃ。

とてもわしの手には負えませぬ、とな」

「そこまでお気を遣われるとは。」

「あのお方にお仕えするというのは、
こういうことじゃ!」

------

信長のもとに秀吉からの書状が届く。
そばには、明智光秀(鶴見辰吾)が控えている。

「ふん。
かわいいやつよ。」

わしに備中まで来てほしいと言ってきたわ。

わしの手に負えぬとな。

ま、行くと伝えよ。」

「光秀」

「はっつ」

「おまえは先に備中に行って、
猿を手伝え。」

驚愕する光秀。
「わたくし、が、でございますか。」

「そうだ。

不服か。」

「いいえ。」
握りこぶしを畳に押しつける光秀。。。。

明智光秀にとって、秀吉の配下におかれることは、
大きな屈辱であった。

本能寺の変まで、あと15日。。。

光秀の後ろ姿を、不安げに見送る初音。。。

-----

春日山を出発した景勝軍は、
魚津城まで4km手前の
天神山城に陣を構えていた。

「もはや本丸しか残っておらん。。」

「あれだけの軍勢を相手に
わずか3千の手勢で、よくぞここまで。。」

「わしらが来たからには、もう安心じゃ」

そこへ、上野・前橋城の滝川一益(たきがわかずます)、
信濃・海津城の森長可(もりながよし)が
動き出したとの知らせが届く。

軍議で兼続が爆弾発言をする。

「ご一同、よくお聞き頂きたい。

われらは、これより直ちに兵を引き、
春日山城に向かう。」

「な、なんと」驚愕する上田衆。

「此度の魚津城への出兵は、
織田勢をおびき寄せるための罠。

あえて敵方に隙を見せ、
領内深く入り込んだところを
疾風の如く引き返し、叩き潰す。」

「なんと。さすれば
魚津は見殺しにするつもりか。」

「始めから、そのつもりで出陣したとでも。」

「そうじゃ」

「お主、魚津のお味方だけでなく、
われらをも騙しのか!」

「策が知れれば、織田方に先手を打たれ、
上杉は手も足も出なくなる。」

「この難局乗り切るには、この道しかあるまい。」

「無念であろうが、越中は諦めねばならぬ。」

立ち上がる兼続

「今は、一刻の猶予もない。
今宵こそ、上杉の命運を決する時と
お覚悟頂きたい。」

「なれど魚津城に籠ったものは!」

「われらは、かの者たちを見殺しにするのか!」

景勝が苦渋の発言。
「魚津の者どもに、降伏を受け入れ、
城を明け渡させる。」

承知できない上田衆。
「しかし」「しかし!」

「今戦えば魚津の者たちは一人も助からぬ。
城には千を超す仲間が籠っておる。

一人でも多く、越後に帰って欲しいのじゃ。」

皆を諭す景勝。
「そなたたち、わかってもらいたい。」

泣き伏す上田衆。

「魚津にこの旨、伝えねばならぬ。」

景勝の言葉に、立ち上がった兼続。

「使者のお役目、私がお引き受けいたします。

このお役目、私にしか務まりませぬ。
吉江様たちも必ずや納得してくださるはず。」

-----

その夜、兼続は魚津城に入りこむ。

ご家老自らが、来てくれたと
大喜びの魚津城の面々。

だが。。

「お待ちくだされ。

殿は、一両日中に
越後にお引揚げになられます。」

驚愕する吉江宗信ら面々。

「なん。。。と」

「兼続、それは、どういうことじゃ」

「春日山城に、織田方の
森長可が迫っております。
上杉本軍は、直ちに天神山城を引き払い、
これを討ちまする。」

「では、われらは。。」

「降伏するように、と」

「命かけ、この城を
守るために戦い抜いてきたのだぞ!」

「なのに今になって、敵に降れと言うのか!」

「これまでのご一同のお働きぶり、
まことに見事なるばかり。
しかし、今は越後を守るため、
魚津を諦めねばなりませぬ。
何卒、ご了見くださいませ。」

「ここで、降伏してはこれまでの
われらの戦いが無に帰す。

魚津城にこだわるなというが、
それでは、一万五千の織田勢を向こうに回して
死力を尽くしてきたわれらの戦は、
いったい何のためだったのだ!」

「それは。。」

「答えよ!」

「われらは、織田に命乞いするために
戦ってきたのではない。
それが上杉のため、越後のためと
信じるがゆえに、
命をすてて戦ってきたのだ。」

「阿部殿。。

ご一同のお気持ち、わかっております。
ですが、ここは城を明け渡し、
皆で越後に戻るのです。

一人でも多く、生きて帰ってきて頂きたい。
これは、殿の御意(ぎょい)にございます。

「何卒!」あたまを下げる兼続。

「もうよい。

われらは、ここで
死に腹を飾る。」

「阿部殿!」
皆の名を呼ぶ兼続。

「ならば。

ならば私もここに残ります。」

「兼続。

ここで情に流されてどうする。

生きて、上杉を守れ。」

「殿のおこころざし。
心より、御礼申し上げる。
しかし、われらは上杉の侍。
敵に屈して生き恥をさらすより、
死して侍の道をつらぬかん。

何卒、われらの勝手を
許して頂きたい。」

「わしも同じじゃ。」立ち上がる阿部

「わしも」「わしも」

-----

兼続に別れを告げる、吉江宗信と阿部政吉。

「兼続、
そなたがおれば、この乱世。
上杉はきっと生き残れよう。

わしらは、ここで散っていく。

しかし、そなたは、この後も
上杉の進む道を開かねばならん。

恐れるでない。

己を信じ、
謙信公の義を松明に
歩み続けよ」

「吉江様。。」

「万事を託したぞ。」兼続の肩をつかみ
去っていく吉江。

泣きじゃくる兼続。
安倍殿。。。

「上田の皆には、よろしく伝えてくれ。
わしは、よい死に場所を見つけた。
悔いはない、と。
わしは、お前に巡り合えてよかった。

子供のころは泣き虫で頑固なやつだったが、

今、はっきりとわかった。

兼続、
お前は立派な上杉の侍じゃ。

お前のような者に
行く末を託すことができるなら

安心じゃ。」

お守りを手渡す阿部政吉。

「無事を祈る。

われらが敵に攻めかかる間に
城を抜け出せ。」

「仁助(じんすけ)!」

「殿を頼んだぞ。与六!」

渡されたお守りを見て涙を流す兼続。

-----

天神山城に戻った兼続は、皆の覚悟を
景勝に伝えた。

「わが力及ばず。。。」

「わしらは、魚津を助けることはできぬのか!」
「兼続、なぜじゃ!」
「これでは、非情すぎる」号泣する上田衆の面々。

「殿!われらに猶予はございませぬ。
急ぎ、出立の命をお出しくださいませ!」

景勝が檄を飛ばす。
「北陸道をひた駆けに駆け、
越後領内に入りこんだ敵を討つのじゃ!」

「はっ」「はっ」「はっつ」
泣きながらバラバラで力のない声。。。
皆の無念さが。。

------

「大丈夫か」兼続をいたわる景勝。

「織田勢は、われらが引いたことを知れば、
魚津城に総攻めをかけましょう。」

「兼続、われらの戦いはこれからじゃ!
信長風情になど負けぬ!」強い決意の景勝。

上杉軍は、織田勢気取られぬよう、かがり火を
たいたまま、北陸道をひた走った。

本能寺の変まであと5日。

「本能寺の変」本当の謎


「本能寺の変」はなぜ起こったか


本能寺の変


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