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第14回 天地人あらすじ「黄金の盟約」4/5

大河ドラマ天地人 第14話「黄金の盟約」(4月5日放送)

直江兼続(妻夫木聡)がまとめたはずの
武田家との盟約だったが、
武田軍が再び動き出したとの知らせが届き、

上杉景勝(北村一輝)の陣では、
謀られたに違いないと、
家臣の者たち皆が、討って出る覚悟を決めていた。

武田に確かめに行こうとする兼続を
とどめるため、兼続は、
牢屋に閉じ込められる。

-----

御館でもその知らせは、届いていた。
上杉景虎(玉山鉄二)、
「ふんっ。もはや、打つ手はなかろう。」

その様子を見守る、
華姫(相武紗季)と仙桃院(高島礼子)

「殿のお顔つきが。。。
変わってきたようでございます。」

昔のように笑顔をお見せになることがなくなった、
とさびしそうな華姫。

「もうかつてのようには、
戻れないのでございましょうか。。」

そんな様子を見た仙桃院は、
つい本当のことを告白してしまう。

「華。。。悪いのは、この母じゃ」

「では、あの遺言は、やはり!
  :
されば、兄上は、それが偽りと知りながら
春日山の主になろうとされたのでございますか。」

「景勝は知らぬ。
真の遺言と信じておる。
だからこそ、上杉の主となるため、
この戦に臨んだのじゃ。」

「では、誰が
兄に嘘の遺言を信じさせ、
この戦を起こさせたのでございます!」



「すべて、あの者が仕組んだことで
ございますね。。」

「あの者とは。。」

「兼続でございます。」

  :

「そうではない、兼続は
景勝を守ろうとしただけじゃ。」

「華、全てはこの母のせい。
恨むなら、この母を恨むがよい。」

「このことは、殿には
申し上げませぬ。」

---------

それから、まもなく
高坂弾正が病死したとの知らせが春日山に届く。

父・樋口惣右衛門(高嶋政伸)に
牢から出してもらった兼続は、
景勝に武田への使者に
再び使わしてくれるよう願い出た。

領地を差し出すだけでは、
相手にされないであろう、という
景勝に、
上杉領に加え、黄金を差し出すという。

「そこで、こたびは黄金も持参いたします。」

「黄金じゃと?」

「今の武田は、度重なる出兵により
金はいくらでも欲しいはず。
それが手に入るとなれば、
武田は必ずや、
われらに味方をいたしましょう。」

「欲でつろうというのか」

「殿、このままでは、われらに到底
勝ち目はございませぬ。
主従皆、お討ち死にと決する前に
今一度、わたしを武田にお遣わしください。」

「ならぬ!」

「金で敵を釣るなど、
正義の行いではない!」

「なにとぞ、今一度!」

「ならぬ!」

「兼続!最後は侍らしゅう飾れ!」

席を辞した兼続に、
上田衆が詰め寄る。

「お主に聞きたいことがあるのじゃ」

「今度は黄金を持ち出せ、と、
殿に進言したそうじゃの。」

「大事なことを忘れておるのではないか?
上杉の侍の誇りは、どこに行ったのだ!」

「いまここで再び武田と結ばねば、
われらの負けじゃ!」

「負けを恐れてどうする!」

「上杉の死にざまを見せてやるのよ!」

「違う!
それは、上杉のとるべき道ではない!
ただの無駄死にじゃ!」

怒ってつかみかかる甘糟景継(パパイヤ鈴木)

「お主、よくもそのようなことを!」

「われらの言葉を、無駄死にとはの。。」
無念そうに去っていく上田衆の面々。

--------

直江信綱(山下真司)から、
この件を聞いたお船(常盤貴子)は、
兼続のもとへ出かけようとする。

かよ(あき竹城)を遣わせばそれでよい、
という妙椿尼(萬田久子)に、

景勝が討ち死にの覚悟を決めたことを伝え、

景勝を守るという
直江家の使命を果たさなければならない、

と妙椿尼を説得する。

----

兼続に会ったお船

「指し出たことながら、
私も兼続殿と同じ思いでございます。
お討ち死になど、断じてなりませぬ。」

「とはいえ、私も迷うておるのです。
まことに、これが一番よいやり方であるのかと。

金の力で敵を動かすなど、
もってのほかとの声も数多く。。」

「されど、
それで窮地を逃れることができるので
ございましょう?」

「兼続殿、どうか、殿のご決心を
変えてくださいませ。

そなたならきっと、ご説得できます。」

「されど。。」

「必ずやうまくいきまする。必ず。。。」

----

毘沙門堂に籠り、心の中で
謙信に語りかける景勝。

「御屋形様
わたしは、御屋形様のご遺言どおり、
上杉の主として、この越後を
守り抜こうと思っておりました。

しかし。。。

お詫びのしようもございません。。。

この上は。。」

そこへ、兼続がやってくる。

「兼続にございます。

ご無礼とは承知の上。

殿、今一度、
お考え直し下さいませ。」

「殿! 殿!
どうか、今一度!」

身動きしない景勝。。。

兼続は毘沙門堂を出て、
渡り廊下の前に座り込む。

-----

上田衆のところに、兼続の父、樋口惣右衛門が
やってきて、兼続が上杉の誇りを
傷つけたことを詫びる。

しかし、それを承知で死ぬ覚悟でいる
兼続の想いを皆に伝える。

「罪を償うためじゃ」

「この戦を起こしたのは、
自分だと思っておるのじゃ。」

「この本丸をとったあの時、
殿のお許しをえてはおらなかった。

殿にご当主になって頂きたいばかりに、
自ら毒をもくらう覚悟で乗り込んだのじゃ。

だが、あれより景虎様との戦が始まり、
上杉同士で争うこととなった。
その責めを負うている。」

だから戦を終わらせ、
殿を上杉の主とするためなら、
恥も甘んじて受ける覚悟。

命も捨てる覚悟なのじゃ。」

「すべては、わが殿のため。
わかってくれ」

頭を深々と下げる、樋口惣右衛門。

------

毘沙門堂に籠る、景勝の脳裏によぎる
兼続と謙信の声

「このままでは、われらに到底
勝ち目はございませぬ。」

「ここで我らが負ければ、
この越後は、武田、北条のものと
なってしまいます。」

「喜平次、
一国をたばね、その上に立つには、
強い武将であらねばならぬ。」

「わしとともに、
毘沙門天に恥じぬ清い国を
築いていこうではないか。」

明かりが差し、目を見開く景勝。。。

毘沙門堂から出てきた景勝。
入口に座る兼続に微笑み、うなずく。

上田衆もそこに控えていた。

言葉を交わさなくても、
通い合う主従の心。。。

-----

「殿、再び兼続たちを武田のもとに
いかせたというのは真でございますか。」

「これ以上武田に頭を下げるというのは!

「今、武田と結べば道は開かれるかもしれん。
まずは、その道を見つけることじゃ。」

「御屋形様がわしの甘い考えをお叱りであった。」

「この越後を守るため、
わしらは、生きのびねばならぬ!」

高らかに宣言する景勝。

----

百姓姿に身をやつし、

「この姿じゃ怪しまれることもあるまい。」

「ですが、こんななり。。」

「よく似合っておるわ」

途中、景虎の兵たちに見咎められるが、
かぶを差し出す甘糟の機転もあって、
無事に通り抜けられた。

-----

武田勝頼(市川笑也・いちかわ えみや)に
目通りした兼続と上田衆。

「名を名乗れ」

「上杉景勝が家臣、樋口与六兼続と申します。」



「高坂との間にどのような約定があったか
知らぬが、
わしは認めておらぬぞ。」

それにそのお主らのそのなりは何じゃ!
田舎狂言でもあるまいし、
愚弄するにも程がある!
下がれい!」

怒って立ち去ろうとする武田勝頼。

「お待ちください。
百姓姿に身をやつしたは、
この荷を無事に届けんがためでございます。」

覆いをとって、黄金を見せる兼続。

驚く勝頼。

「信濃、上野の上杉領に加え、
ほんの一部ながら、
この黄金も進上つかまつります。」

「ほう、金で釣ろうと。。
さてさて、上杉も堕ちたものじゃのう。」

「われらが先代、謙信公は
かつて武田信玄公の窮地にありし折、
塩をお届けしたことがございます。
これは、塩と同じ、
上杉の志に他なりません。

金は、その使い方次第で
いやしき物にも、尊き物にも姿を変えましょう。

それは、あなた様のご裁量しだいと存じます。

どうか、この黄金、ささやかながら
われらの盟約の証としてお納めくださいませ。」

「そなた、年は幾つじゃ?」

「19でございます。」

「はっはっはっ!
こわっぱながら、なかなか憎いことを
言うのう。」

「今一度、名を名乗れ」

「上杉景勝が家臣、樋口与六兼続と申します。」

「兼続、そなたの名前、
よっく、覚えておく。」

「はっはっはっ!」

高らかに笑いながら、去る武田勝頼。

これによって、上杉家と武田家の盟約が成り、
景勝方は窮地を見事乗り切った。

-----

その年の9月初め、北条軍が2万の軍勢で
越後との国境に進軍してきた。

上杉は、一時は、城を次々と失ったが、
坂戸城に籠る景勝軍が抵抗しているうちに
冬がきて、北条軍は撤退した。

-----
安土城の屋根の上に立つ
織田信長(吉川晃司)と
脇に控える初音(長澤まさみ)。

「小さな島国での縄張り争いなど、
取るに足らぬことに思えてこよう。」

「仰せのとおりにございます。」

それでは信長の戦いは何のためなのかと
問う初音。

「何のため?」

「今、俺が動かねば、この国の未来が
危ういからよ」

「異国の連中はすでに世界を見据えておる。」

「我らが古い面子にとらわれ、
動けずにいるうちに、
この国のすべてを持っていかれるかもしれぬ。」

「我が民を守るため、
この日の本を一つにまとめることなど、
ほんの足がかりにすぎぬ。」

-----

武田家では。。。

武田勝頼は、
妹の菊姫(比嘉愛未、ひがまなみ)を呼び出し、
上杉景勝のもとに嫁ぐように命じる。

「婚儀。。。
私がでございますか。。」

「どうかひとつ、ここは黙って
上杉景勝殿のもとに嫁いでくれ。」

「兄上!」

「よいな!」

------

櫓に立つ景勝と控える兼続。

「この世には思いもよらぬことが
起こるものじゃのう。兼続」

「ご婚儀のことでございますか。」

「まさか武田の姫ととは
亡き御屋形様も驚かれておることであろう。」

「時につれ、すべてが変わるものなのかも
知れぬのう。」

「それゆえ、面白うございます。」

「面白い?
そなたは、時々子供のようなことを言う。」

ほどなく婚約の儀が執り行われ、
武田と手を組んだ景勝方は、
反撃の準備を整え始めた。

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