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第13回 天地人あらすじ「潜入!武田の陣」3/29

大河ドラマ天地人第13話「潜入!武田の陣」(3月29日放送)

天正6年5月、武田勝頼は、3万の軍勢を率い
景虎に味方するという名目で
越後との国境に迫っていた。

上田の坂戸城の城代家老栗林(平泉成)と
深沢(鈴木正幸)は、北条を食い止めるために、
春日山から坂戸の城に戻ることを申し出て、
上田の庄に向かった。

御館では、仙桃院(高島礼子)が
景虎(玉山鉄二)を諭している。

「そなた、わかっておるのか、
北条と武田の真の狙いを。
北条と武田はそなたに味方すると見せかけ、
この越後をわがものとするつもりなのですぞ。
だまされては、なりませぬ。」

「母上、ご心配なく。
すべて承知の上。
兄の野心を利用するだけでございます。

もとはと言えば、あのいかがわしき遺言から
始まった戦。

あの遺言がまやかしであったと
皆に得心させるためなら、
私は手段を選びませぬ。

すべては、騙し合いと
思っておりますゆえ。」

席を立つ景虎

「兄上のせいでございます。」

景虎を裏切った兄、景勝を非難する華姫(相武紗季)。

「華は、殿がお気の毒でなりませぬ。
華だけは、殿をどこまでも、
お信じ致します。」

------

夜空をひとり見つめる兼続(妻夫木聡)。

父の樋口惣右衛門(高嶋政伸)が
やってくる。

切り抜ける方策を思い付けずに
悩んでいる兼続。

「今一番大事なのは、
己の力の限りを尽くすことじゃ」

「母の教えを忘れるな。

木の幹を守るために、
真っ赤に染まって
散っていく紅葉のように、
最後まで美しく生きるのじゃ。」

「ここであきらめたのでは、
あの世で、お藤に顔向けできんぞ。」

----------

安土城の織田信長(吉川晃司)と初音(長澤まさみ)

「しかし、おもしろいことも起こるものだ。」

われが一度も勝てなかった
天下無双の上杉と武田が、、
東国の隅で小競り合いとは。。」

「われは武田との戦では戦わずして逃げ、
手取川で謙信に負けたときは、
素直に負けを認め、文まで送った。」

「なのに今となっては。。。
つまるところ、俺の勝ちではないか。」

「勝って閉ざされる道もあれば、
負けて開ける道もあるということで
ございます。」

「さすが真田の娘よ。
真田の父の教えか。」

「はい。」

「申してみよ」

「わずかな土地しかもたぬ真田が生き残れたは、
勝負に臨んで、つまらぬ対面にこだわらなんだ故。
表の道に頼らず、
裏の道も探し求めること、
それが、真田代々の知恵にございます。」

「では、
上杉の争いに武田が加わったこたびの勝負、
どちらに転ぶと見る。」

「はい。
対面を重んじ、誇りをとるか、
なりふりかまわず、実をとるか。
上杉の力、それで計れるかと存じます。」

「ふん。
やはり、おもしろいおなごだのう。
お前は。。」

------

囲炉裏で、戦況を検討する兼続。
脇に弟の与七(小泉孝太郎)。

「武田の軍勢は3万は下らぬ。
北条はそれ以上
上杉は、どう動くか。。。。
やはり無理か。。。」

「以前書物で、唐の軍師の言葉を
読んだことがある。
強い敵と向き合い、ぎりぎりの瀬戸際に
追い込まれたときこそ、相手の意表を突き、
形勢を逆転させる好機である、と。」

「意表といっても。。。」と与七。

「表からばかり攻めるのではなく、
裏から弱みをつくような策はないものか。」

「いっそ、武田を味方につけぬ限り、
形勢は変わりますまい。」

「与七、今なんと言った!」

-------

翌日。。

「なんじゃと!」
「お主、正気で言うておるのか!」
「武田は亡き御屋形様以来の宿敵ぞ!」
「その敵に頭を下げよと申すか!」
「たわけたことを!」

「頭を下げるのではございませぬ!
手を組み、ともに戦うのでございます。」

「お考えください。
武田が動いたは、北条と結んでいたからでも、
景虎様のお味方をしたいがためでもございませぬ。

武田勝頼には、今動かねばならぬ
裏がございます。」

「武田勝頼は、長篠の合戦で信長に敗れて以来、
家臣を束ねるのに難儀をしております。」

「勝頼は功をあせっております。
そこで信濃、上野の上杉領を譲ると持ちかけるのです。
かの地は、信玄の頃より武田が狙っていた因縁の土地。
それが戦わずして手に入るとなれば、武田は、
必ずや食いついてきます。

「何を言う。
かの地は、御屋形様とわれらが長年、
艱難辛苦の末に勝ち得たもの。
お主のような若造にその思いがわかるか!」

「もし武田が、われらの和議に応ぜねば、
われらは腰ぬけと、
末代まで笑い物になるのじゃ!」

「お忘れくださいますな。われらは、
越後の野を山を、そしてなにより民を
この戦禍より守らねばなりませぬ。
そのためには、
武田と手を結ぶほか、道はございませぬ!」

「殿、なにとぞ、お聞きいれ下さいませ。」

「無理じゃ」席を立つ景勝

「お待ちください」あとを追う兼続。

---------

毘沙門堂に入った景勝を追う兼続。

「殿、、、殿!」

「上杉が武田に屈するなど、到底できぬ!」

「兼続、御屋形様がお許しになると思うか」

「御屋形様は、この越後をわしに託したのじゃ。
そのご遺志をわしに曲げろと申すか!」

「殿は殿、御屋形様ではございませぬ。
殿には、自ら立つ勇気がおありにならないのですか!」

怒って、兼続の胸ぐらをつかむ景勝。
「おのれ。。」

兼続を離し、
断腸の思いで決心する景勝。

「武田に使者を出せ!」

「ありがとうございます。
殿、武田には私が参ります。」

「兼続、万に一つの危うい賭けじゃ。
抜かるなよ。」

「殿を残し、先に冥土には参りませぬ。
必ずや、吉報とともに戻ります。」

ここに、上杉家の外交政策が180度転換
されることになったのである。

------------

直江信綱(山下真司)とお船(常盤貴子)

「兼続がまた、
途方もないことを言いだしおった。
武田と結べなどと、
まったく情けない。

謙信公の教えを受けたものが、
あのようなことを。」

「なぜ黙っておる。」

「いえ」

「兼続が、心配か?」



「いえ。。」

「今宵は、ここで休む。」

「はい。」

明かりを消す、信綱。。。



床をぬけだしたお船が、
雷の音に、
表へでてくると、
そこに兼続が。。

「お船殿。
どうして、ここへ」

「なにか眠れずに。。
そなたは。。」

「ふもとの様子を見ておりました。」

「不思議なものでございます。
お船殿とお会いする時は、なぜかいつも
心が落ち着かぬ時ばかり。。。」

「武田と結べと説いておるとか。
そのことで何か。」

「殿のお許しを得て、武田に参ります。
もし、しくじれば先はありませぬ。」

「お船殿、わたしにもしものことが
あった時には、あとはお願いいたします。
殿は、あのように無口ながら、
そのお心は誰よりも越後の民を案ずる
やさしきお方。
お船殿であれば、きっと殿も
心の内を明かされましょう。」

「わかりました。
  :
 これを」

髪を結えていたひもをはずして、
兼続に投げ渡す。

「勇気が出るお守りじゃ」

------

兜の飾りにもらったひもを巻きつけ、
懐にしまう兼続。
そこへ、泉沢久秀(東幹久)と与七が
やってきて、供をすると申し出る。

「殿のお許しは頂いております。
われに代わり、兼続を助けよと。」

------

吉江宗信(山本圭)が景勝に
最後の訴え。

「ほんとうにこれでよいのでございますか
武田に頭を下げ、難を切り抜けられたとしても、
果たしてそれが、上杉の義にかなうと
言えましょうか!

御屋形様。謙信公が泣いておられますぞ。」

「すべては越後を守るためじゃ」

部屋をでて、膝をつく吉江宗信。
無念の涙を流す。

-------

武田の陣に3人で向かった兼続たち。

「われらは、越後国主よりの使者でござる」

着替えた兼続、と後ろに控える久秀と与七。
そこへ、高坂弾正昌信(大出俊)がやってくる

「3万の陣中に3人で乗り込むとは、
命知らずな。」

「軍勢3万ともなれば、こちらが3人でも
100人でも同じこと。」

「よう申された。それも道理。」

「皆のもの。」警備の兵たちが下がる。


「まずは、そちらの言い分を申されい。」

「信濃、上野、両国にある上杉領を
お譲りしたく存ずる。
代わりに、この地までをもって兵を引き、
北条と手を切って頂きたい。」

「わが主の奥方は北条氏政様の御妹、
武田と北条とは、浅からぬ縁がある。」

「ご当家が今恐れているのは、織田信長
その信長が唯一恐れているのは、
手取川で信長勢を破ったわが上杉。
よくお考え頂きたい。」

「若いに似合わず、痛いとろこを
突きよるの。ふふふ。」

せき込む、高坂

「お加減が。。」

「いや。。
それでよろしかろう。」

「えっ!?」

「武田は上杉にお味方する。

ただし、これは欲得ずくのことではない。
上杉謙信公は、亡き主、信玄が、
この世で一番と見込んだ男児におわした。
今こそ、武田と上杉は手を組み、
乱世を乗り切る時。

この和議をなすことは、
信玄公へのわしの最後のご奉公となろう。

信濃、上野が
労せずして手に入るならば、
勝頼さまもご承知くださるだろうよ。
よくそこまで、思い切られた。」

「上杉家を守るため、ひいては、越後を守るため、
わが主、ぎりぎりの決心でございます。」

「ぎりぎりの決心とな。。
謙信公は、よき若者を育てられた。」

「上杉との和睦、拙者誓ってまとめましょう。
摩利支天にかけて疑いなし。」

「かたじけのうございまする。」

---------

景虎のもとに新たな報告がくる。

「ようし、勝ちは見えたぞ!」
と北条高広(新井康弘)

「北条と武田、合わせて5万の軍勢とあっては、
春日山も、ぐうの音も出まい。」

---------

毘沙門堂にこもる景勝。

「御屋形様。。。
わたしは、、、
この越後を守って見せまする。」


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