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第12回天地人あらすじ 「命がけの使者」3/22
大河ドラマ天地人第12話「命がけの使者」(3月22日放送)
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兵糧が尽きかけた景勝方は、
春日山の周囲を景虎軍が抑えているため、
通り抜けることができなくなっていた。
兵糧は、あと半月しかもたない。
景虎と北条が盛んに密書を交わしている
との情報に、
景勝の重臣たちは騒然となる。
こんな情勢で北条軍に領内に入られては、
上杉家の存亡にかかわる。
兼続は、
「恐れながら、今は相争うとは言え、
景虎様も亡き御屋形様の教えを受けたお方。
よもや、
この越後を踏みにじるようなことは。。」
------
兄、北条氏政より景虎のもとに
援軍を送るとの書状が届くが、
景虎にはこの機会に乗じて越後を乗っ取ろうとする
氏政の魂胆は見え透いている。
「今度は利用する番よ!」
北条を利用することに懸念を感じる
仙桃院(高島礼子)は、
北条高広(新井康弘)と話している。
景勝の器を疑っているのではないかという
北条の言葉に、
景虎は、才覚では景勝より上かも知れぬが
一国を統べる器は、それとは別。
それを悟らぬ限り景勝には勝てない、
と言づてる。
------
北条氏政より武田勝頼に
上杉に攻め入るようにとの書状が届く。
乗り気の勝頼を諌める
高坂弾正(大出俊)。
「仮にも一国を治める御身、無用な見えは
お捨てなされ!」
信長に対抗するには、信玄の遺言どおり
上杉と手を結ぶべきだと進言するが、
父にコンプレックスを持つ勝頼は、
聞く耳を持たない。
「下がれ!」
高坂は、具合が悪そうである。
病なのか。。。
しかたなく部屋を下がると、
勝頼の妹、菊姫(比嘉愛未,ひがまなみ)が
弓の稽古をしていた。
「浮かぬ顔じゃ」
「そなたも苦労するの。兄は己の器を知らぬ。
どうあがいたとて、父上には及ばぬのに」
------
海津城に、武田軍が集結しているとの
情報が景勝のもとに届く。
手だては2つ
景虎に降伏するか、打って出るか。
かくなる上は、打って出るほかはあるまい、
直江信綱らが声をあげると、兼続は、
「戦はまだ始まったばかりにございます。
事を急いてはなりませぬ。」
「では降伏せよと申すか!」と信綱
「恐れながら景虎様は、戦に勝ちたい一心で、
越後を守るという、主たるものの使命を
お忘れになられた。
景虎様は越後の主にはなれませぬ。」
-----
二人きりの景勝と兼続が
春日山の絵図面を見ながら、話している。
「亡き御屋形様ならば、いかがなされたでしょう。」
「わからぬ」
絵図面をじっと見つめていた兼続がハッと気づく。
「これはしたり!
最後の道がございます。
御屋形様が残して下さった道が!」
「桑取(くわどり)でございます」
「桑取は、春日山を背後から守る要として
亡き御屋形様がお取り立てになった郷士の村。
この村から、米を運び入れるのです。」
「桑取りには、わしが上杉の主となったことを
知らせてあるが、一向に返事がない。
わしを認めておらぬのであろう。
あてにすることはできぬ。」
「物事は、やってみなくてはわかりませぬ。」
「殿、わたしにお任せくださいませんか」
「桑取に行くと申すか」
すでに景虎側にとりこまれていたとすれば、
殺されに行くようなものじゃ」
人は話し合えば分かり合えるものだ、と
説得する兼続。
「兼続、お主を失うてまで、
生き延びるつもりはないぞ。」
「何を気弱なことを。
それこそ、亡き御屋形様にしかられまするぞ。
必ずや、殿のもとに戻って参りまする」
-------
翌日、兼続を桑取につかわすことを
皆に告げる。
上田衆は皆、一緒に行くと申し出るが、
樋口惣右衛門(高嶋政伸)に
お前たちがお守りするのは殿である、
とたしなめられる。
「これは、我が意である。
三日たって戻らぬときは、
兼続は死んだものと見なし、
われら命果てる覚悟で討って出る。」
「ゆけ!」
「はっ!」
-------
お船(常盤貴子)と直江信綱(山下真司)
「誰も頼んでおらぬのに、
ひとりで桑取に行きおった。
無謀なことようのう。」
「兼続殿は、命をかけた勝負に出られたので
ございましょう。」
「兼続のことを、えらく信頼しておるようだのう。」
「兼続殿と私はいとこでございます。
幼いころより気心がしれた仲でございますゆえ。」
ついに、怒りを爆発させる信綱。
「そなたの心がわしに向いておらずともかまわぬ。
だがな、お船。
そなたはわしの妻じゃ。
そなたの務めは、わしの子を産むことじゃ。
そしてわしは、直江の名に
恥じぬ男でいることじゃ。」
「わしでは、直江の婿として、不足か!」
「そのようなことは、決して!」
席を立つ信綱
「お待ちください!」
その夜、床で待つお船。
だが信綱は、途中で引き返してしまう。
-------
桑取に向かう兼続は、途中、転んで
足を痛めている老婆(草笛光子)を見つけ、
川の水で冷やし、手当をしてやる。
「どうじゃ、よい気持ちであろう。
水がひんやりしていて。」
「この水をわが主はたいそう喜ばれるのじゃ。」
「主とは?」
「上杉景勝様じゃ。
景勝さまは雪がお好きでのう。
越後のコメがうまいのは、
雪解け水が山から流れ込んでくるからじゃと。
おかげで豊作となり、
百姓たちも喜ぶと、
毎年雪が降るたびにおっしゃるのだ。」
先を急ごうとする兼続に
どこに行くのかを問う老婆。
桑取だとつげると、やめるように忠告する。
「そうだ、ばあ様、これを預かってはくれぬか。」
両刀を預ける兼続。
「持っては行かぬのか。」
「話し合いには無用のものじゃ」
「またどこかで会うたら、その時。。」
-------
桑取についた兼続。
後ろから何者かにいきなり殴られ、気を失う。
------
北条高広の軍勢が、夜、春日山城を
襲撃する。
北の丸には火の手があがった。
駆けつけようとする景勝を押しとどめる
重臣たち。
代わって、信綱が加勢に駆け付ける。
「何としても、殿を守るのじゃ!」
------
気づいた兼続は、桑取の長、
斎京三郎右衛門(さいきょうさぶろうえもん)
のもとにつれていかれる。
景勝に味方するように説く兼続だが、
すでに景虎からは、使いがあり、
金を送ってきたことを告げられる。
これより多ければ考えてやっても良いという
桑取衆に、
「お前たち、それでも上杉の侍か!
その腰の刀は、だだの飾りではあるまい!」
「わしらは、自分の身は自分で守らねばならぬ。
生き残るためには、強い方につく。
金をくれるほうにつくのも道理。」
「上杉の侍の誇りは、金でははかれまい。
何のために命をかけるかではないのか!」
「斬りたければ斬るがよい。
だが同時に
お前たちは侍としての誇りを
斬り捨てることになる!」
兼続は袋叩きにされ、門の外に抛りだされる。
「頼む、今一度わしの話を。。。」
そこへ近づいてきたのは。。。
「わしは、桑取の長、三郎右衛門の母、
トメじゃ」
なんと桑取に来る途中に助けた老婆であった。
「忠告したはずじゃ。
こうなること、わかっていたであろう。
なのに、何ゆえに来た。」
「桑取の力がどうしてもいるのじゃ。」
:
「わが殿は
誰よりも、この越後をいとしんでおられる。
わしも同じじゃ。
越後を守りたいのじゃ。皆を守りたいのじゃ。」
ふらふらと立ちあがる兼続。
「今度こそ殺されるぞ」
「それでもよい。
殿のためなら、この命など、いらぬ。」
しかし、そのまま気を失ってしまう。
-------
三日後
「兼続は、戻らなんだ。。」
「せがれの不始末。
お詫び申し上げます。」
「かくなる上は、夜明けとともに、
御館を目指して討って出るのみ!」
そこへ、
「殿、兼続です。
兼続が帰って参りました!」
兼続が桑取の者たちに支えられながら
帰ってきた。
「殿!ただいま、戻りました。」
「それがし、桑取の長、斎京三郎右衛門
でございまする。
このたびは、かくも遅参致したる不埒、
ひらにお許しくださいませ。
われらこれより、微力ながらお屋形様に
お仕えいたしまする。」
「まもなく配下の者どもが兵糧を運んで
参ります。」
「よく決心してくれた。礼を言う。」
「なにか褒美を」
「無用にございます。すでに頂いておりますゆえ」
「こちらの樋口様が、ご自身の命をかけ、
われらに思い出させてくれました。
桑取の誇りを。」
-------
桑取で意識を失った兼続の
周りに集まる三郎右衛門達。
トメが、三郎右衛門に話す。
「これを見ろ。
この者が、わしに預けたのじゃ。
われら桑取のものを信じているという証ぞ。
景虎様は、金のみをよこされた。
だが、景勝様は、
越後のために命をかける
かようなお方をお使わしになった。
これも謙信公のお導きかも知れぬのう。
かつて謙信公も太刀を持たず、われらに
お会い下された。
あの兼続というお人こそ、
謙信公の教えを受け継ぐお人よ。
-----
桑取衆からの兵糧で、賑わう景勝陣。
「兼続が命をかけ、運び入れた米でございます。」
「さ、皆も食え!」
握り飯をほおばる景勝。
「こんなうまい、握り飯は初めてじゃ!」
-------
景虎の軍議。
北条高広「遠山殿、桑取はわれらにつくと
申したのではないか。
遠山「はて、どうしたわけか。。」。
「兵糧攻めは失敗じゃ。」
「やはり、あのような者ども。
頼りになりませぬな。」
「景勝らは、上田の出てあったの。」
北条の軍勢が三国峠を超えれば
その先にあるのは、上田の庄。
最初の餌食はやつらの故郷じゃ。」
「大事にしていたものが壊されていくつらさ、
味わうがよい。」
tag:命がけの使者 / 12話 / 桑取
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兵糧が尽きかけた景勝方は、
春日山の周囲を景虎軍が抑えているため、
通り抜けることができなくなっていた。
兵糧は、あと半月しかもたない。
景虎と北条が盛んに密書を交わしている
との情報に、
景勝の重臣たちは騒然となる。
こんな情勢で北条軍に領内に入られては、
上杉家の存亡にかかわる。
兼続は、
「恐れながら、今は相争うとは言え、
景虎様も亡き御屋形様の教えを受けたお方。
よもや、
この越後を踏みにじるようなことは。。」
------
兄、北条氏政より景虎のもとに
援軍を送るとの書状が届くが、
景虎にはこの機会に乗じて越後を乗っ取ろうとする
氏政の魂胆は見え透いている。
「今度は利用する番よ!」
北条を利用することに懸念を感じる
仙桃院(高島礼子)は、
北条高広(新井康弘)と話している。
景勝の器を疑っているのではないかという
北条の言葉に、
景虎は、才覚では景勝より上かも知れぬが
一国を統べる器は、それとは別。
それを悟らぬ限り景勝には勝てない、
と言づてる。
------
北条氏政より武田勝頼に
上杉に攻め入るようにとの書状が届く。
乗り気の勝頼を諌める
高坂弾正(大出俊)。
「仮にも一国を治める御身、無用な見えは
お捨てなされ!」
信長に対抗するには、信玄の遺言どおり
上杉と手を結ぶべきだと進言するが、
父にコンプレックスを持つ勝頼は、
聞く耳を持たない。
「下がれ!」
高坂は、具合が悪そうである。
病なのか。。。
しかたなく部屋を下がると、
勝頼の妹、菊姫(比嘉愛未,ひがまなみ)が
弓の稽古をしていた。
「浮かぬ顔じゃ」
「そなたも苦労するの。兄は己の器を知らぬ。
どうあがいたとて、父上には及ばぬのに」
------
海津城に、武田軍が集結しているとの
情報が景勝のもとに届く。
手だては2つ
景虎に降伏するか、打って出るか。
かくなる上は、打って出るほかはあるまい、
直江信綱らが声をあげると、兼続は、
「戦はまだ始まったばかりにございます。
事を急いてはなりませぬ。」
「では降伏せよと申すか!」と信綱
「恐れながら景虎様は、戦に勝ちたい一心で、
越後を守るという、主たるものの使命を
お忘れになられた。
景虎様は越後の主にはなれませぬ。」
-----
二人きりの景勝と兼続が
春日山の絵図面を見ながら、話している。
「亡き御屋形様ならば、いかがなされたでしょう。」
「わからぬ」
絵図面をじっと見つめていた兼続がハッと気づく。
「これはしたり!
最後の道がございます。
御屋形様が残して下さった道が!」
「桑取(くわどり)でございます」
「桑取は、春日山を背後から守る要として
亡き御屋形様がお取り立てになった郷士の村。
この村から、米を運び入れるのです。」
「桑取りには、わしが上杉の主となったことを
知らせてあるが、一向に返事がない。
わしを認めておらぬのであろう。
あてにすることはできぬ。」
「物事は、やってみなくてはわかりませぬ。」
「殿、わたしにお任せくださいませんか」
「桑取に行くと申すか」
すでに景虎側にとりこまれていたとすれば、
殺されに行くようなものじゃ」
人は話し合えば分かり合えるものだ、と
説得する兼続。
「兼続、お主を失うてまで、
生き延びるつもりはないぞ。」
「何を気弱なことを。
それこそ、亡き御屋形様にしかられまするぞ。
必ずや、殿のもとに戻って参りまする」
-------
翌日、兼続を桑取につかわすことを
皆に告げる。
上田衆は皆、一緒に行くと申し出るが、
樋口惣右衛門(高嶋政伸)に
お前たちがお守りするのは殿である、
とたしなめられる。
「これは、我が意である。
三日たって戻らぬときは、
兼続は死んだものと見なし、
われら命果てる覚悟で討って出る。」
「ゆけ!」
「はっ!」
-------
お船(常盤貴子)と直江信綱(山下真司)
「誰も頼んでおらぬのに、
ひとりで桑取に行きおった。
無謀なことようのう。」
「兼続殿は、命をかけた勝負に出られたので
ございましょう。」
「兼続のことを、えらく信頼しておるようだのう。」
「兼続殿と私はいとこでございます。
幼いころより気心がしれた仲でございますゆえ。」
ついに、怒りを爆発させる信綱。
「そなたの心がわしに向いておらずともかまわぬ。
だがな、お船。
そなたはわしの妻じゃ。
そなたの務めは、わしの子を産むことじゃ。
そしてわしは、直江の名に
恥じぬ男でいることじゃ。」
「わしでは、直江の婿として、不足か!」
「そのようなことは、決して!」
席を立つ信綱
「お待ちください!」
その夜、床で待つお船。
だが信綱は、途中で引き返してしまう。
-------
桑取に向かう兼続は、途中、転んで
足を痛めている老婆(草笛光子)を見つけ、
川の水で冷やし、手当をしてやる。
「どうじゃ、よい気持ちであろう。
水がひんやりしていて。」
「この水をわが主はたいそう喜ばれるのじゃ。」
「主とは?」
「上杉景勝様じゃ。
景勝さまは雪がお好きでのう。
越後のコメがうまいのは、
雪解け水が山から流れ込んでくるからじゃと。
おかげで豊作となり、
百姓たちも喜ぶと、
毎年雪が降るたびにおっしゃるのだ。」
先を急ごうとする兼続に
どこに行くのかを問う老婆。
桑取だとつげると、やめるように忠告する。
「そうだ、ばあ様、これを預かってはくれぬか。」
両刀を預ける兼続。
「持っては行かぬのか。」
「話し合いには無用のものじゃ」
「またどこかで会うたら、その時。。」
-------
桑取についた兼続。
後ろから何者かにいきなり殴られ、気を失う。
------
北条高広の軍勢が、夜、春日山城を
襲撃する。
北の丸には火の手があがった。
駆けつけようとする景勝を押しとどめる
重臣たち。
代わって、信綱が加勢に駆け付ける。
「何としても、殿を守るのじゃ!」
------
気づいた兼続は、桑取の長、
斎京三郎右衛門(さいきょうさぶろうえもん)
のもとにつれていかれる。
景勝に味方するように説く兼続だが、
すでに景虎からは、使いがあり、
金を送ってきたことを告げられる。
これより多ければ考えてやっても良いという
桑取衆に、
「お前たち、それでも上杉の侍か!
その腰の刀は、だだの飾りではあるまい!」
「わしらは、自分の身は自分で守らねばならぬ。
生き残るためには、強い方につく。
金をくれるほうにつくのも道理。」
「上杉の侍の誇りは、金でははかれまい。
何のために命をかけるかではないのか!」
「斬りたければ斬るがよい。
だが同時に
お前たちは侍としての誇りを
斬り捨てることになる!」
兼続は袋叩きにされ、門の外に抛りだされる。
「頼む、今一度わしの話を。。。」
そこへ近づいてきたのは。。。
「わしは、桑取の長、三郎右衛門の母、
トメじゃ」
なんと桑取に来る途中に助けた老婆であった。
「忠告したはずじゃ。
こうなること、わかっていたであろう。
なのに、何ゆえに来た。」
「桑取の力がどうしてもいるのじゃ。」
:
「わが殿は
誰よりも、この越後をいとしんでおられる。
わしも同じじゃ。
越後を守りたいのじゃ。皆を守りたいのじゃ。」
ふらふらと立ちあがる兼続。
「今度こそ殺されるぞ」
「それでもよい。
殿のためなら、この命など、いらぬ。」
しかし、そのまま気を失ってしまう。
-------
三日後
「兼続は、戻らなんだ。。」
「せがれの不始末。
お詫び申し上げます。」
「かくなる上は、夜明けとともに、
御館を目指して討って出るのみ!」
そこへ、
「殿、兼続です。
兼続が帰って参りました!」
兼続が桑取の者たちに支えられながら
帰ってきた。
「殿!ただいま、戻りました。」
「それがし、桑取の長、斎京三郎右衛門
でございまする。
このたびは、かくも遅参致したる不埒、
ひらにお許しくださいませ。
われらこれより、微力ながらお屋形様に
お仕えいたしまする。」
「まもなく配下の者どもが兵糧を運んで
参ります。」
「よく決心してくれた。礼を言う。」
「なにか褒美を」
「無用にございます。すでに頂いておりますゆえ」
「こちらの樋口様が、ご自身の命をかけ、
われらに思い出させてくれました。
桑取の誇りを。」
-------
桑取で意識を失った兼続の
周りに集まる三郎右衛門達。
トメが、三郎右衛門に話す。
「これを見ろ。
この者が、わしに預けたのじゃ。
われら桑取のものを信じているという証ぞ。
景虎様は、金のみをよこされた。
だが、景勝様は、
越後のために命をかける
かようなお方をお使わしになった。
これも謙信公のお導きかも知れぬのう。
かつて謙信公も太刀を持たず、われらに
お会い下された。
あの兼続というお人こそ、
謙信公の教えを受け継ぐお人よ。
-----
桑取衆からの兵糧で、賑わう景勝陣。
「兼続が命をかけ、運び入れた米でございます。」
「さ、皆も食え!」
握り飯をほおばる景勝。
「こんなうまい、握り飯は初めてじゃ!」
-------
景虎の軍議。
北条高広「遠山殿、桑取はわれらにつくと
申したのではないか。
遠山「はて、どうしたわけか。。」。
「兵糧攻めは失敗じゃ。」
「やはり、あのような者ども。
頼りになりませぬな。」
「景勝らは、上田の出てあったの。」
北条の軍勢が三国峠を超えれば
その先にあるのは、上田の庄。
最初の餌食はやつらの故郷じゃ。」
「大事にしていたものが壊されていくつらさ、
味わうがよい。」
tag:命がけの使者 / 12話 / 桑取
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